「Love Cheque~恋の小切手」 最終回まで
「Love Cheque~恋の小切手」(幸福兌換券恋)、見終わりました~。
35話はちょっと長かった。
出演者のファンでないと忍耐がいるかもしれませんが、
脇役陣がいい味なのと、幽霊クンや弟夫婦の最後が気になるのとで、楽しく見られました。
ヒロインの曼曼は、
不器用だけどがんばり屋、他人のために自らを顧みず手助けをする、
という割とよくあるヒロイン像なのですが、
演じる女優さんにまったく媚びた要素がなく、サバサバした雰囲気なので、
不凡の足手まといになったりお世話をされたりしても嫌味がなかったです。
ただ、この嫌味のなさは好感を持てる一方で、
この人は大丈夫と思わせてしまう側面もあって、なんとも難しいところだなあと思いました。
ジョージ・フー(胡宇威)はすっかり自信ある男性の魅力を身につけ、余裕な男っぷりがいい感じでした。
難点は彼が曼曼(役の女優さん:袁艾菲)みたいな女性を好きになるように見えないところ。
「Love Around ~恋するロミオとジュリエット」のような甘い雰囲気が感じられないので、
ちょっと物足りないといえば物足りない。
最後には甘い雰囲気に見えるかなと思いましたが、これは最後まで変わらず。
やはり組み合わせというものがあるのでしょう。
脇役陣はけっこうおもしろくて、
不凡弟、不凡父は見ているうちに好きになりました。
不凡弟、冠宇の俳優さん(趙杰)はジョージ・フーの子分ポジションが非常に似合います。
全体として、中盤以降、話がかなり散漫になってしまい、
何の話か忘れそうになりましたが、
これは大幅カットの限界もあるのでしょう。
よくここまで短くしたものだと感心したりもしますが、
カットをするということは、作品として別物になってしまいます。
監督が短いバージョンの編集に関与するようなことがあれば、
別バージョンかもしれませんが、
シーンのちょっとした取捨選択や順序性でドラマは大きく変わるもの。
おそらく、大幅カットをしなければ放送されなかったでしょうし、
たとえ大きく変わっても、それをきっかけに元の形でドラマを見たり、
別の台湾ドラマを見るようになったりするのだろうとも思います。
仕方ない事情もあると思いますが、
できるだけ、そのままの形で放送してもらえるといいですよね。
終盤、不凡が曼曼のもとを離れようとするあたりは、ちょっと説得力がなく、
曼曼役の女優さんは序盤よりいい演技にも関わらず、入り込めませんでした。
不凡の本心を隠しての行動はとても辛いはずで、そこで視聴者も泣けたりするのでしょうけれど、
その辺りがあまり表現しきれていないので不凡目線でも入り込めない。
同時進行していた弟夫婦のエピソードの方が面白くて、気づけば弟夫婦の出番待ち。
弟夫婦は演じた二人も良かったです。
最終回、冠宇の言葉に蒨茜がひと筋の涙を流すシーンはうるっとしました。
そして最後に史博海。
役柄も、演じる謝坤達も、曼曼と似合うのはこっちじゃないかと今も思います。
謝坤達は、ちょっと間抜けな天使の時期も切ない時期も含め、優し過ぎる博海をうまく演じていて、最終回まで天使でした。
ジョージ・フー主演作なら、「Love Around~恋するロミオとジュリエット」の方が好きですが、
謝坤達や趙杰(冠宇)を好きな方にはお勧めです。
趙杰、名前を変えているみたいですが、
同じ顔で「下一站,幸福」にも出ていますよね。
隠れファンとかいないかなあ。