「カノジョの恋の秘密」 第1話
吳慷仁主演作「カノジョの恋の秘密」(金大花的華麗冒險)の日本放送が、ホームドラマチャンネルさんで始まりました。
第1話の感想は、予想外におもしろい、です。
ヒロインが入れ替わる部分を除けば、好きだった義兄と新たに出会った御曹司のどちらを選ぶか、という、わりとよくあるストーリーの偶像劇なので、かなりのんびりした台湾ドラマをイメージしていました。
ところが、冒頭からおもしろく、気づけば第1話終了。
ニッキー・シエ(謝欣穎)が上手いのは予想通りですが、義兄を演じるジェームズ・ウェン(溫昇豪)がとてもいいです。
以下、ちょっとネタバレしてしまうので、記事をたたんでおきます。
最初の10分で、
もし、最後に義兄とダーホァ(大花)が結ばれても受け入れられる、
と思いました。
ドラマが始まる前から吳慷仁演じるオウヤン・タイ:テリー(歐陽泰:Terry)に幸せになってほしいわけです(^^;
でもやっぱり最後は男1と結ばれるものよねえ、だけどテリーとダーホァに結ばれてほしいなあ、とか思って見始めたのですが、ダーホァとグァンジュンの様子を見ていたら、そんな邪念は吹き飛びました。
ダーホァがグァンジュンを好きな気持ちが自然に伝わってきて、グァンジュンはどうしようもない人だけれどダーホァが好きになるのもわかる人物像です。
いつもはシュッとした男が様になる溫昇豪が、演歌を流して壊れそうなトラックを運転し、あか抜けない身のこなしでカッコつける、これがとてもいいんです。
もし、グァンジュンを若手の俳優さんがやっていたら、ここまでおもしろくなかっただろうなあと思うほどです。
台詞の様子から、ダーホァがグァンジュンを助けたからこそ今があることがわかったり、テリーが危険な趣味にリャンエンを連れて行かないと義父に約束する一方で君の言うことは何でも聞くとリャンエンに約束していたり、第一話らしく、あちらこちらに伏線が敷かれています。
この先の展開が楽しみです。
そして吳慷仁。
第1話では、まだちょっとテリーの人物像が定まりません。
オープニング映像などもそうですが、吳慷仁は、都会的で洗練された男性や気取った男性をモデルとして演じるとき、いつもに比べて照れがあるような、不慣れな感じに見えることがあります。
もしかすると、御曹司で王道を行くクールな社長って、彼の数少ない苦手分野なのかも。
「型」が決まっているようなものって、おさまりが悪いのかなあ。
この先、テリーの心情が動いてくれば変わっていくんだろうなあと思います。
コボちゃんみたいな髪型で、どうせなら「花是愛」にしてほしかったよ…と思っていましたが、動けばかっこいい。
車の中で「どうした?」とリャンエンに聞くときのテリーの声と口調が優しくて、いいなあテリーと思ってしまいます。
週1放送で計32話なので、来年までゆっくり楽しめそうです。
クレジットにいっさい出演者名の日本語表記がないのは、もしや「クリス・ウー」のせいとか…。