「金蘭良縁」 36話・37話
元宝のところの王強、馬忠、文昭のところの阿貴、方向性はともかく、いずれもずっと忠実かつ有能で素晴らしいですね。
阿福は有能というタイプではないけれど、いつも偉くてかわいいです。
第36話、第37話は、再びおもしろくなってきました。
以下、ネタバレありです。
おもしろくなってきたけれど、第36話は、冒頭から元宝が苦労しているさなか浅はかな言動が多い麒麟に少々イラッとしてしまいました。
訪ねてきた文昭にあっさり母が見つかったと話したり、居場所までばらしたり。麒麟、いい歳なんだから気づけ…。
麒麟は、年齢に見合わない言動も然る事ながら、他人を責めることが多いのもイラッとポイントです。
母の立場も思いも理解して諭す元宝に対して、自分の罪は認めるけれど義母上のやり方はひど過ぎると真顔で言う麒麟。
いや、あなた、どの口が言う。
自分が辛いとか、我慢できないとかだったら、かわいげがあると思うんですよねえ。
今回も、元宝に嫁と姑の問題として語られていて、これはこのドラマにおけるテーマの1つなのでしょう。
しかし、姑もストレートだし、嫁もまったく負けてなくて、こわいです。
打倒元宝スイッチが完全に入った文昭は、非常に生き生きして、変にカッコよくなってきました。
悪人の道まっしぐらですが、不適切に輝いています。
金夫人と玉氏の会話はいいですね。
二人とも、立場や状況をわきまえていて、子供たちの前ではまさに以心伝心、自分たち二人と長風母だけになった時には明確に言葉を交わす辺りは見ごたえがあります。
玉氏はいい人だけれど単なる被害者ポジションの弱者ではなく、とても意志的で強さを感じるところがいいですし、金夫人は強い立場にあり加害者ポジションにありながら人としての善良さや優しさを持っているところがいいです。
どちらの母にも辛い思いをしてほしくないけれど、雲行きは怪しいです。
羹を持ってきた侍女、見るからに怪しいのに、飲んじゃうんですよねえ、ドラマだから。
目の前で飲むまで侍女が下がらないときは毒が入っているって、私たち、みんな知っているのに。
文昭ではなく別の人のもとに仕えていたら忠実なだけでなく善良であったであろう阿貴の今後が気になります。