天天晴天:台湾ドラマと中華なドラマ

台湾ドラマや中華なドラマの感想を書いています。吳慷仁が好きです。

「幸せが聴こえる」 第18話

「幸せが聴こえる」(聽見幸福)、第18話。いよいよ後半。

以下、ネタバレありです。

 

 

 

ユーシーとジャンチェンの店内でのすれ違いも、ユーシーのエレベーター飛び乗りも、入り口を開けるために出て戻ったところでジャンチェンとの同乗がわかる瞬間も、二人が会えそうで会えませんでした、というくどいほどの演出に見えたのに、すぐに会わせてくれました。

 

お仕事の契約が終了し社長のもとを離れたとはいえ、離れてからさほど経過していないので、すれ違いにも再会にもそれほど気持ちは揺れません。会おうと思えばいつでも会える、実は一番障害のないカップルでもあり、この二人については穏やかに見ていられます。

 

前回、本気でわざと車に飛び込んだボーイエンでしたが、あっけなくユーシーにばれてしまいました。警察もユーシーを呼ぶ?、と思いましたが、ボーイエンが運ばれた病院で身分証明書を見せて彼の荷物を受け取っていましたものね。いつもながら芸が細かい。

 

そしてこちらもいつも通りに勘のいいユーシー。ボーイエンが自ら車に飛び込んだ理由に気づきます。でも、これ、ボーイエンにとってはかなりの賭けですよね。ユーシーに偽の入札額を書いた資料を見せることはできても、彼女が書かれた金額に気づくとは限りません。それ以上に、見た金額をジャンチェンに伝える可能性が高くないことはボーイエンならわかりそうなものです。自分の身体を犠牲にしてまでやる価値があるのか、本当に得なのかはわからない賭けに出たのは、ユーシーへの思いとそこからくる嫉妬心が計算を狂わせているからかもしれませんね。汚い手を使い冷酷な勝負に出ているようで、個人の感情に影響されている人間味あるボーイエンは興味深いキャラクターです。

 

ボーイエンに淡々と冷静に別れを告げるユーシー。“あなたは最初から私のことを必要としていなかった、大事なのは自分と仕事だけ”。序盤を思い出し、ようやく目が覚めたか、と思ってしまいますが、その言葉を聞くボーイエンが涙目なのです。やっていることを見ればユーシーを愛しているとは到底思えないのに、この人の中の善良な部分でユーシーを思っているのかもしれないなあと思います。

 

ユーシーの落ち込みっぷり、ちょっと面倒くさいんですけど、ジャンチェンにはかわいいのでしょうか。彼女は偽の金額を漏らしてはいないし、漏らすつもりもなく、責任を感じるというには、あまりに事態への関与が少ないです。利用されてきたことに落ち込むのはわかるけれど、責任を感じてジャンチェンに謝って落ち込む、というのは、なんでも自分に引き寄せ過ぎで少々重い。

ユーシーのちょっとうっとおしい感じは最初からありましたが、今の状態はボーダーラインな気がします。任容萱の演技が幼く見えるので、好き嫌いも分かれそうですよね。

 

ユーシーへの心の奥にあるノーマルな愛情をわずかに感じるボーイエンでしたが、まさか家までやってくるとは思いませんでした。そんなに別れたくなかったんだ、ボーイエン。

しかし、それ以上に意外だったのは、ジャンチェンがまだ帰宅していなかったことです。

ユーシーとボーイエンの間に割って入りますが、ここ、きゃー(はーと)、ジャンチェン素敵、なポイントだったのでしょうか。

帰宅したものと思い込んでいたので、え?まだいたの?!、人の別れ話を立ち聞き?!、彼女に近づくなっていうほどまだ近づいてないよね?!、ユーシーの自宅だからそんな危なくないよね?!、などなど、冷めた疑問が湧いてきてしまい、戸惑っているうちに終了しました。

 

もうちょっと前の時点でジャンチェンが強気に出てくれたらよかったかなあ。

主人公二人はその気になればいつでも結ばれる状態なので、そろそろヤーティにもたくさん絡んでほしいです。