天天晴天:台湾ドラマと中華なドラマ

台湾ドラマや中華なドラマの感想を書いています。吳慷仁が好きです。

「幸せが聴こえる」 第20話

「幸せが聴こえる」(聽見幸福)第20話。今回は主要な登場人物たちがほとんど顔を見せ、それぞれに動きがあっておもしろかったです。

 

何話か前に、「下一站,幸福」で花拓也と慕橙のシーンに使われていた陸橋が出てきたと思いますが、今回はいきなり「下一站,幸福」の本が出てきました。

台湾版放送の何話目かのタイトルが「下一站,幸福」で、確かそろそろ、と思っていましたが、本まで登場していたのですね。

同じ三立の作品で、ともにプロデューサー(制作人)が方孝仁という共通点はありますが、この組み合わせの作品はたくさんあるので、どうして「聽見幸福」に「下一站,幸福」が絡んでくるのか、ちょっとよくわかりません。「下一站,幸福」よ再び!とかかな。

 

せっかく本が登場したのですが、字幕は「次の駅にある幸せ」。

続く台詞が次の幸せを探す話になりますし、そのあともタイトルが出てくるので、「秋のコンチェルト」ではわからないということかもしれませんが、「秋のコンチェルト」と出ても、その本が次には幸せがあるという本とわかるようにフォローする手もあるように思います。使えない、ということはないですよね?

「秋のコンチェルト」というタイトル自体の是非はともかく、ドラマのタイトルですし、せっかく本を使った間接的な展開のなかで、原題の日本語訳に変えていることで説明的になってしまうのはちょっともったいない気もしました。

とはいえ、訳すって難しいですし、どう訳しても一長一短なのかもしれません。

 

以下、ネタバレあります。

 

 

 

ユーシーの超鈍感力。あまりの鈍感さに少々疲れてきましたが、ウェイリエンがしっかり突っ込んでくれるので、すっきりします。

ここで、ウェイリエンが温かな笑顔で見つめたりしたら、こちらは覚めてしまうはず。このウェイリエンの態度によって受け止められる展開はときどき見られて、毎回、うまいなあと思ってしまいます。

 

ジャンチェン義妹フェイフェイは、相変わらずかわいいです。この真っ直ぐさと強気さと敏感さ。ユーアンへの思いにも真っ直ぐ進みます。この二人、幸せになってほしいなあ。フェイフェイのお願いを叶える優しいジャンチェンはやっぱり素敵です。本日、ハジメちゃんが一番素敵に見えた瞬間はここ。義妹とのシーンに勝るものなし。

 

ジャンチェン、ユーシー、ウェイリエン、シャオリンは、まさかのダブルデート。ハジメちゃん、そんな落ち着いた外見と佇まいでダブルデートって。ウェイリエンの頼みだとしても断ってほしいものです。

 

しかし、そのダブルデートでついにジャンチェンの本心が語られました。でも、なんだか微妙なシーンに。

ハジメちゃんが与えたニンジンを落としまくる馬と、ニンジンを噛み砕く馬に引き気味のハジメちゃん。まったく通い合うものを感じない一人と一頭。無理に馬と過ごさなくても、とちょっと気が散ったところで、あっさりユーシーが好きだとウェイリエンに告白。タイミグ良くやってきて、背後で告白を聞いたロマンチックさ皆無な表情のユーシー。ここでその顔か、と軽い衝撃と失望を抱いたところで、思いっきりスウィートな「我愛你不會改變」。

 

ハジメちゃんがちゃんとニンジンを与えてくれていたら。いや、馬がニンジンを食べるのが上手かったら。頭も心も混乱のなか、「我愛你不會改變」がすべてを持っていきました。主題歌を歌う畢書盡の歌ですが、この曲、いいですよね。

 

ユーシーの心配はルオハンへの思いが外見の似ている自分に重ねられているだけなのでは、ということですが、ジャンチェンの方の気持ちの整理はちょっと謎。割とユーシーに前向きに見えていますが、ここでそろそろ、クッキー姉さんヤーティに登場してもらいたいです。

 

そして、バネッサの妊娠発覚。そうきたか。

ボーイエンと幸せになれそうな気配はありませんし、どうなっていくのでしょう。

 

ユーシーの家が晴れているのを久しぶりに見た気がします。電柱と電灯と青空の名残ある日暮れを背景にしたユーシー家。この外観はいつもの室内に比べてリアルな生活感がありました。ユーシーの家は見るからにセットですが、この現実的でない画面がむしろロマンチックにしているのかもしれないですね。