天天晴天:台湾ドラマと中華なドラマ

台湾ドラマや中華なドラマの感想を書いています。吳慷仁が好きです。

「キミをプロデュース」 第13話

「キミをプロデュース~Miracle Love Beat~」(A咖的路)、第13話。全26話ですので、前半終了です。DVDもこの第13話でDVD-SET1からDVD-SET2に切り替わりました。

 

第12話は好きな回だったのですが、第13話は、もっと一気に来てほしかった、といった感じで、ちょっともやもや。

 

以下、ネタバレあります。

 

 

 

願望として、ここは一気に、ウェイジェンとシューユーに走り始めてほしかったんです。この先、紆余曲折があるにせよ、同じ夢に向かうことができるウェイジェンと共に、音楽への純粋な思いを大切に、勢いよく進み始めてほしかった。

 

ウェイジェンの夢、というものが、実は明確なようでいてあまり明確ではありません。音楽への思いがあるにしては準備不足なまま日々を過ごしていたことがわかり、夢に向かう女の子、というにはちょっとすっきりしません。キッズスター時代のように売れることが夢となるとそれはそれで釈然としない。音楽を大切にする心を純粋に持ちながらステージに立つチャンスを待っている、ということにしても、ウェイジェンの行動が単なる無計画に見えてしまい、どう応援したらいいのか、ちょっと戸惑います。

 

だからこそ、一気にシューユーにお尻を叩かれつつ走り始めてほしかったのに、まさかのゴシップ絡みの企画にウェイジェンノリノリ、シューユー心配、やっぱり嵌められる、という予想以上にふつうな展開に、もやもやしつつちょっとがっくり。

 

そんな第13話ですっきりと笑えたのは豆乳CM妹妹、チエンルイの登場です。勘違いの繰り返しでレコーディングに参加してしまった時のリードボーカルが、あの豆乳のCMで共演したキッズスター、というだけで十分に意外性のある展開ですが、その豆乳妹妹がウェイジェンに憧れていて一緒に舞台に立つのが夢という、ウェイジェンをスター扱いする人物の登場はウェイジェンという存在を違う角度で見せてくれておもしろいです。

 

一気に実権を手にした割には崖っぷちのリーダー。リーダーも大変なのだとは思いますが、気の毒な気もしますが、でも、ダメです。ジアシンに、君が望むならウェイジェンを潰して君の座を守るだなんて、汚いわ。もしもウェイジェンを傷つけるようなことをすれば、シューユーを怒らせ、結局はジアシンが傷つくであろうことに気づかないのでしょうか。男性にとっての仕事と恋愛、女性にとっての仕事と恋愛、この違いを感じさせるジアシン、シューユー、リーダーです。

ジアシンはシューユーとの別れが耐えられないようですが、あれだけ、もう最後、と思えるチャンスを何度も自ら手放してきたのですから、諦めてもらうしかありません。それでも、リーダーに、君にとってシューユーはどういう存在なんだと聞かれたジアシンが、しばらく沈黙し、目を閉じて、彼を傷つけたくないの、と言うところはぐっと来ました。こういう気持ち、わかりますよねえ。

 

ウェイジェンを勇気づけ、歌の特訓をして、衣装を見立てる人は、チエンルイではなくシューユーが良かったです。シューユーと一緒に、あるいは見張られながら懸命に準備するウェイジェンが見たかった。でも、今回のことをきっかけに、次はシューユーと進み始めるのでしょうね。

 

シューユーの吳慷仁は比較的ノーマルにかっこいい系だろうと思っていたのですが、最近、コボちゃんヘアーのテリーの方がむしろかっこいい気がしてきました。シューユーはとてもかっこいい瞬間と、そこら辺のお兄ちゃんな瞬間の差が激しいです。あの両手にキャリーバッグを持って小走りで記者から逃げる姿のどこに、鬼才と言われる帥哥らしさがあるというのでしょうか。シューユーは普段はただのお兄ちゃんで、仕事スイッチが入っているときや楽器の前でだけ鬼才の帥哥になるのかもしれませんね。