天天晴天:台湾ドラマと中華なドラマ

台湾ドラマや中華なドラマの感想を書いています。吳慷仁が好きです。

「カノジョの恋の秘密」 第15話

「カノジョの恋の秘密」(金大花的華麗冒險)第15話。

 

テリーが気になります。吳慷仁はやっぱり素敵。

 

以下、ネタバレありです。

 

 

 

ダーホァが車内に忘れた携帯電話を届けるグァンジュン。リビングで話すダーホァとテリーの会話を堂々と立ち聞きします。こんなバレバレな位置に立っているのに気づかないのもすごいですが、テリーの家に鍵がかかっていないことの方が心配です。

 

野太い声で、真的~と言いながらピアノや英語を教えてもらえることを喜んだり、リアリ~、テリ~と英語をお披露目したり、想像する魔法使いより背が高くてイケメンと肩を叩いてみたり。そうやってテリーを笑顔にしたあと、ずっと笑ってほしいと思っていただなんて、ダーホァ、なんていい子なんでしょう。こんな子に側にいられたら、好きになるなと言う方が無理です。

 

でも、あくまでも期限つき。期限が来たらグァンジュンの元に戻り側にいられなくなると話します。ダーホァにとっては、テリーを立ち直らせてあげたい、という純粋な思いでも、テリーはダーホァに傾いているのでしょうね。グァンジュンを思うダーホァに、寂し気な表情を見せます。

 

こういうテリーの暗い表情はずるいです。あんな顔をされたら気になって仕方ありません。

 

グァンジュンは絶対的に優勢なのに、もしも男性が自分に優しくお金もあったら好きになるかとシャオフェイに聞くなんて、発想が残念過ぎます。「優しくしてやって俺が200万を返済していれば?」って、そうじゃないでしょー!ダーホァはそんな子ではないし、今でもグァンジュン一筋なのに、なぜわからないのかとだんだんイラッとしてきます。テリーがダーホァに思いを寄せていることだけは気づいているようですが、気づくべきポイントはそっちではなくダーホァの心です。

 

テリーとグァンジュンの間には火花が散り始めましました。グァンジュンは今のリャンエンがダーホァだと確信し、テリーに迫ります。代用品にしないでください、というグァンジュンは一見かっこいいけれど、テリーに切り返されたように、今までずっとダーホァを気にかけず、恋人にしないだけでなく大事にもしなかったグァンジュン。自分の気持ちに気づかなかっただけという彼の言葉に嘘はないけれど、今になって、という思いも拭えません。一方のテリーは、グァンジュンが言うように整形をさせた“鬼”でも、テリー自身が言うように強要はしていないし結果的には一家を救っている、そして彼は自分が残忍な鬼であるという意見を認めてもいる。テリーには、責任感とダーホァを大事にする気持ちが感じられ、吳慷仁だからという部分を全力で差し引いてもテリーに傾いてしまいます。「彼女を追い込んだのは君たちだ」とこれまでにない強い口調で迫るテリーの怒りは、ダーホァへの思いから来るものですし、もう、テリーの圧勝です。

 

グァンジュンが見抜いていたことをダーホァに伝えるテリーですが、このときのテリーは、見ているこちらが不安になるような表情を見せます。グァンジュンと対したときの顔が外の顔なら、今見せているのは普段は見せない内側の顔。テリーがダーホァに見せる弱さと、それを支えるダーホァの強さ。テリーの手を引いて横断歩道を渡ったあのシーンを思い出します。

 

去っていくグァンジュンを、ダーホァが、グァンジュン哥!と呼んだ時にはうるっとしました。こんなにテリーに傾きまくっているのに、ダーホァのグァンジュンを慕う気持ちには勝てません。屋上ではグァンジュンがテリーに何を言っても勝ち目がない気がしましたが、グァンジュンの心配がダーホァに直接向けられるのは嬉しいです。でも、必要な時には利用して不要になったら放り出すことはできない、とにかく今はダメ!と言って帰らないダーホァを見ていると、少しずつ、テリーが大切になってきているのかもしれないと感じてしまいます。

 

グァンジュン、こんなに愛されているのに、帰らないと言うダーホァに、テリーと離れたくないからかと聞いたり、「魔法使いみたいに望みをなんでもかなえる」という立ち聞きした台詞を持ち出したり、もうがっかり。なんでそんなに冴えない男なのグァンジュン。もし、ダーホァがテリーを好きになるとしても、それはお金持ちだからでも、願いを叶えてくれるからでもなく、テリーの優しさや人柄に魅かれた時でしょう。ダーホァの言う通り、グァンジュンはなぜ彼女を信じないのでしょうか。借金返済をさせてしまったり苦労を掛けた負い目が、彼に自信を持てなくさせるのかもしれませんが、ダーホァの気持ちだけは信じてあげてほしいです。キスをされても嬉しそうな顔を見せないダーホァ。グァンジュンには失望したくないのに、いつもプチ失望してしまいます。

 

グァンジュンは単純で真っ直ぐで女の子の気持ちに鈍感、ということなのかなあ。溫昇豪といえば、主役とは思えないクズ旦那っぷりが素敵だった「結婚って、幸せですか」(犀利人妻)が印象的ですが、この人は、クズでもよし、にしてしまうので、ちょっと混乱します。

 

最初のころは、のんびり観られればいいかな、と思っていた金大花ですが、ダーホァ、テリー、グァンジュンそれぞれの気持ちがしっかり表現されていて、すっかりはまっています。