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天天晴天:台湾ドラマと中華なドラマ

台湾ドラマや中華なドラマの感想を書いています。吳慷仁が好きです。

「幸せが聴こえる」 第29話

幸せが聴こえる

「幸せが聴こえる」(聽見幸福)第29話。

 

気付けばフェイフェイの髪は黒く、ヤーティーの髪は茶色くなっていました。

 

以下、ネタバレあります。

 

 

 

今回は、ラストスパートに向けてそれぞれが走り始めたかのようです。

 

経験の浅いボーイエンの社長としての能力がジャンチェンより低いのは当然です。勝負にならないレベルだとジャンチェンもわかっているはず。余裕を見せながら小出しにボーイエンの案にダメ出しを重ねてとどめを刺す議論の仕方は少々いやらしい気もしますが、ボーイエン相手ならこのくらいは許容範囲ということでしょうか。

 

バネッサは本質的にはいい子ですよね。最初は嫌なところが目立ちましたが、彼女の立場なりに努力し、彼女なりに考え、人としての優しさがあります。

ボーイエンがジャンチェンに向かって車を発進させたあと、彼に詰め寄ったバネッサが、もしジャンチェンにケガをさせたら責任を負うのはあなたよ、と言ったときのボーイエンの表情は、意外そうに少し驚き、心に響いたようでもあり、何かを新た企んでいるようでもあり。わずかな表情の変化ながら、わかりにくい男の気持ちの変化が見えてとても気になります。

 

今回のボーイエンはバネッサに素直です。ジャンチェンへの敵対心を問われ、自分の恋人がユーシーであったことを話し、バネッサの妊娠時に「望まれない子」と言った理由も認めます。そして、お互い別の人に思いを寄せる自分たちが親として失格だと話すボーイエンは穏やかな表情です。でも、すでにジャンチェンへの思いを手放しているバネッサは、愛は無理強いできないとボーイエンに語りかけます。バネッサはボーイエンを思いやっていますし、一人で子供を生み育てる決意をしているけれど、ボーイエンを理解し思いを寄せているのでしょうね。

 

ヤーティーはこんなにもすべてを受け止めているというのに、こんどはユーシーママの訪問を受けてしまいました。ジェンチェンの訪問に続き、ヤーティーへの配慮に欠ける訪問に、彼女のことが心配になってしまいます。

ヤーティーを真に気遣っているのはジュエンさんだけです。ヤーティー自身も自分の気持ちを抑えて黙ってすべてを受け入れていますし、ヤーティーを大事にしているユーシーも気にしているのは“ルオハンの心臓”です。ジャンチェンやユーシーママはヤーティーへの配慮をする余裕などないかのようにそれぞれの気持ちをヤーティーにぶつけてきます。

そんな中、ヤーティーを守り、この子の苦しみを増やすのはやめてとユーシーママに話すジュエンさんに救われます。

ユーシーママは、ヤーティーの病状を聞いても、ユーシーは悪くない、とさらに押してきますが、それを言う先はヤーティーではないですよね。ヤーティーは何もしていないのですから。ユーシーのためとはいえ、ヤーティーがあまりにかわいそうで、ジュエンさん応援モードになったその時、ヤーティーがジュエンさんを諭しました。ジュエンさんと一緒にヤーティー叱られた気分に。ヤーティー、どこまでできた人間なんでしょう。

 

これはもう、全員でユーシーを説得すれば、それで終わる話なんじゃないかと。

 

ヤーティーがユーシーとジャンチェンを民宿に呼び出しました。自分の命をかけて、二人を幸せにしようとしているように見えます。もう自分の時間が長くないと感じているヤーティーは、ユーシーとジャンチェンの幸せに自分の思いも託そうとしているようでもあります。ルオハンの心臓が「あなたを好きにならせた」とジャンチェンに話しましたが、ジャンチェンを求めているようには見えません。むしろ、これですっきり整理されるのかも、と思ってしまいます。

 

このドラマの大道具小道具やロケ地へのこだわりは相当なものだと思いますが、まさか石まで再登場するとは思いませんでした。石のことなどすっかり忘れていて、回想シーン以上に石の意味を思い出せません。本当に細かいです。伏線、いや、もはや伏点、と思うようなパーツがたくさん散りばめられています。