天天晴天:台湾ドラマと中華なドラマ

台湾ドラマや中華なドラマの感想を書いています。吳慷仁が好きです。

「カノジョの恋の秘密」 第20話

「カノジョの恋の秘密」(金大花的華麗冒險)第20話。

 

テリーとダーホァ、ダーホァとグァンジュンを見ていると、温かく幸せな気持ちになれます。

そしてテリーが素敵。

 

以下、ネタバレあります。

 

 

 

テリーのために懸命なダーホァと、そんなダーホァを優しく見つめるテリー。冒頭の3分ですでに心が満たされます。

 

テリーは本当に優しいです。周囲のことや人の気持ちが理解でき、自分のこともわかっているテリー。キスをする写真の撮影時に見事なタイミングで現れたグァンジュンの姿を見つけた時はダーホァをしっかり引き寄せ対抗心を見せますが、グァンジュンに釈明しようと走り出すダーホァには一緒に付き添います。ダーホァを優しく守りながらも、自分自身の気持ちが少しずつはっきりしてきているテリーは、これからどんな選択をしていくのか、何を選んでも彼が苦悩しそうでテリー派としては気がかりです。

 

グァンジュン、望まぬ女子に望まぬキスをされたなら、終了後にそれらしき態度を見せてくれないと、それなりに受け入れているように見えてしまいます。シャオフェイを好きになるとはまったく思えませんが、彼女は親分の娘なので厄介です。

 

キスされたグァンジュンを目撃して帰宅し動揺するダーホァと、本人に聞けばよかったとあっさり話すテリー。グァンジュンに拒む様子はなかったと言ったり、二人の関係は深そうだと言ったり、厳しい見方を突き付けながらも、自分の言葉で落ち込むダーホァを見つめ複雑な表情を見せるテリーは、自分自身の気持ちとも向き合っているのでしょう。

 

ダーホァはグァンジュンに会って結婚写真撮影事情をしっかり説明します。このドラマは誤解を長引かせて引っ張ることをしないところが好きです。誤解による混乱ではなく、3人それぞれの一色ではない気持ちが物語をつくっている感じ。こんな関係性なのに、3人ともに気持ちを寄せられます。

 

テリーを呼び出したグァンジュンは、テリーに、ダーホァを好きになったのだろうと尋ねます。グァンジュン、意外に鋭かったのね。ところがテリーは動じません。自分を呼び出したのは彼女に気があるか聞きたいからか、それとも自分に自信がない表れか、と余裕の笑顔で切り返します。そう、グァンジュンは自信がないのですよね。仕事のことやこれまで迷惑をかけたこと、テリーに比べて経済力がないこと、ダーホァにあれだけ一途に思われていながらも、そういった自信のなさで自分が不安になっていることには気づきません。

一方のテリーは、さらにグァンジュンが自信を持てなくなるような現実を冷静に突き付けます。恐喝に来た、ダーホァのおかげでテリーの会社に就職、報復のために敵に加担してまで土地を落札、自分の生活でぎりぎり。経済力の無さを厳しく追及します。テリーもグァンジュンも、お互い、相手のことはよく見えています。

ダーホァは、グァンジュンの言う通り、豊かさを望んでいるわけではありません。でも、本当に今のグァンジュンと幸せになれるのか。あれだけグァンジュンに一途なダーホァを見ていながらも、今のグァンジュンと幸せになれる気はしません。経済力以上に、自信のない今のグァンジュンとではすれ違ってしまいそうです。

 

テリーのように、ひとりの男性として表向き強く闘いながらも、繊細で、人の気持ちがわかる青年が側にいたら、それも自分にだけ心の内を見せていたら、ダーホァでなくても、助けてあげたくなりますよね。でも、テリーとは、彼女がグァンジュンのもとに一度は帰らないと始まらないと思うので、どちらと一緒になるにしても、早くグァンジュンのもとに戻ってほしいです。このままテリーと過ごしていると、ダーホァ自身が混乱してしまいそうで心配です。