天天晴天:台湾ドラマと中華なドラマ

台湾ドラマや中華なドラマの感想を書いています。吳慷仁が好きです。

「幸せが聴こえる」 第31話

「幸せが聴こえる」(聽見幸福)第31話。

 

フェイフェイがかわいいです。フェイフェイを演じた陳語安は撮影当時で22歳。「幸せが聴こえる」(聽見幸福)のあと、命中のディラン神父ことバロン・チェン(陳楚河)とメーガン・ライ(賴雅妍)が主演した「愛上哥們」に出演しています。

「愛上哥們」には、ボーイエンを演じた邵翔と、「幸せが聴こえる」の主題歌を歌っていた畢書盡も出演していて、畢書盡は、他の3人の方々と一緒ながら、ここでも主題歌を歌っています。

さらに畢書盡の「逆時光的浪」MVには陳語安が登場。これは「愛上哥們」のトレイラーみたいなものでしょうか。

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フェイフェイを見ていると、役者の年齢の重要性を感じます。ちょっと勝気なことをしても、拗ねても、小さな意地悪をしても、子供っぽさにも通じる若さがあることで嫌味になりません。ユーシーでさえ、フェイフェイと並ぶと大人に見えます。若さゆえのかわいさ、というのは20代前半辺りまでの武器かもしれませんね。

 

そして、年齢と言えば、「愛上哥們」のバロン・チェンが予想外に大人で驚きました。1978年生まれで現在37歳。若いイメージのメーガン・ライも実は1979年生まれで36歳。「ハートに命中!100%」(命中注定我愛你)は2008年の作品なので、あのときすでにディラン神父は30歳くらいだったのですね。「愛上哥們」はおもしろそうなので、日本でも放送してくれたらいいなあ、と思っています。

 

ジャンチェン(ハジメちゃん)は、大人の男の落ち着きっぷりを発揮していますが、1980年生まれなんですよね。

 

以下、ネタバレあります。

 

 

 

子供への思い入れ様がちょっと普通ではないボーイエンでしたが、ようやく事情がわかりました。父親を知らず、母親とも16歳で死別したことで、子供への特別な思いがあったのですね。自分が母子家庭で育ったからこそ子供には父親の愛が必要だと思うバネッサと、自分がそうであったように子供は両親の愛を求めていると思うボーイエン。子供を大切に思う二人の純粋な思いが二人を近づけていきます。

 

花火に火をつけて逃げるジャンチェンが、ジャンチェンとは思えない動きでドキドキします。ハジメちゃん、かわいい。

 

花火のシーンは本当に幸せでした。ジャンチェンとユーシーも、フェイフェイとユーアンも、そしてユーシーママも。無邪気に花火を振り回しながら、義兄がユーシーを後ろから抱きしめて甘く花火を見る様子を見つめ、ちょっとトーンダウンしたように、自分の隣に座り一人笑顔で幸せそうに花火を見ているユーアンを見つめるフェイフェイ。ユーアンがジャンチェンのようにできる日はまだまだ先かもしれないけれど、そんなユーアンを愛するフェイフェイがとてもかわいく愛おしいです。

 

仕方のない状況とはいえ、ジェンチェンが突き飛ばす形でバネッサが転んでしまいました。そのせいで、バネッサは流産の危機に。子供を望んでいるバネッサと、子供への特別な思い入れのあるボーイエン、子供への思いから心が繋がり始めた二人ですが、バネッサママによるボーイエンへの疑いや批判もあり、暗雲が立ち込めます。落ち込むボーイエンの怒りの矛先がバネッサを突き飛ばしたジャンチェンに向くのはやむを得えませんが、子供へ思い入れが強かっただけに、その怒りは過失に対してあまりに強大です。でも、だからといって、ブレーキを故障させるなんて。

 

ブレーキが効かない車に乗ったユーシーを、ジャンチェンとボーイエンが追い、ユーシーに危機が迫った時、ヤーティーが苦しみ始める。そして、ボーイエンがユーシーに呼びかけ、最後は身を挺してユーシーを救い、ヤーティーも何とか助けを呼ぶ。ヤーティーは蘇生を受けて再度移植すべく運ばれ、ジャンチェンは救急車を見送り、バネッサの子供は流産の危機を免れる。これら一連のシーンは、5人それぞれの思いや繋がり、憎しみと愛、生と死、そういったものを想起させるシーンです。短いけれど、とてもメッセージ性があります。映像では登場しませんが、ルオハンは交通事故で亡くなっていますから、ルオハン含め、6人の繋がりですね。

中でも、身を挺してトラックとユーシーの車の間に入りユーシーを救おうとしたボーイエンがユーシーを見つめる時の表情が、深い愛情に満ちていたのが印象的です。

 

命に別状はないけれど昏睡状態、ということは、ユーシーは少なくともしばらく、眠り続けるのでしょうか。

こんどはバタフライ効果まで登場しました。ユーシーはもちろんですが、ボーイエンとヤーティーのその後も気になります。