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天天晴天:台湾ドラマと中華なドラマ

台湾ドラマや中華なドラマの感想を書いています。吳慷仁が好きです。

「カノジョの恋の秘密」 第27話

カノジョの恋の秘密 吳慷仁

「カノジョの恋の秘密」(金大花的華麗冒險)第27話。

 

「僕が傷つくと思わないのかい?」。そんなことをテリーに言われたら息が止まります。

 

以下、ネタバレあります。

 

 

 

家にまで押しかけてきたメディアに、兄妹の関係だと答えたグァンジュンにショックを受けるダーホァ。でも、ちゃんと彼を追いかけて、なぜそう答えたのかを尋ねます。この、無駄に話をややこしくしない展開は好きです。

ダーホァはグァンジュンという人が好きなのであって、心配させられようと苦労しようと、グァンジュンと共に歩いていきたいと思っているのに、グァンジュンは彼女を幸せにする自信がないゆえに身を引いてしまいます。

グァンジュンは、みんなに心配ばかりかけている俺のどこがいい?などとダーホァに問いかけ、テリーを引き合いに出します。グァンジュンは、ダーホァ自身もわかっていない彼女の心の変化を察知しているのですよね。

 

自分が家を支えられなかったことで外の世界に出してしまった義妹が、外の世界で出会った彼女を幸せにできる男性に心ひかれ始めていたら。いくら義兄さんが好きと言われても、もう自分には幸せにできないと思ってしまうグァンジュンの気持ちはとてもよくわかります。

 

そして、グァンジュンと言い合って涙したダーホァは、なぜかテリーのもとへ。

好奇の目にさらされながら、足を引き摺ってまでテリーを訪ねて、そこで話すのは、なんとグァンジュンとのこと。妹と言われてショックだった、グァンジュンは怒っているのだろうか?って、ダーホァ、なんでテリー相手にそんなことを言う…、と思ったところで、テリーが言いました。「僕には分からない。でも僕は怒ってるよ。君を好きな男に、他の男の話をしている」。あーすっきり。グァンジュンに対するダーホァにしても、この場面のテリーにしても、心に溜め込まず自分で言ってくれるのでモヤモヤしなくていいです。ここで、テリーが何も触れなかったら、グァンジュンの前ではテリーを心配し、テリーの前ではグァンジュンとの関係で沈むダーホァは、二人の男性を振り回す嫌な女に見えかねません。テリーの言葉があることで、ダーホァが自分の気持ちを整理できずに混乱して悩んでいることがはっきりします。「カノジョの恋の秘密」は、全体に、こういった人の気持ちに関する細やかさがあるところが好きです。

 

「僕が傷つくと思わないのかい?」

・・・。

 

テリーは余裕がありますよね。

いろいろと。

 

盗撮された写真にテリーが不満を漏らすところの、

僕はこんなにあごが出てる?違うだろ、こっちは口が大きすぎる、君だってひどいよデメキンみたいだろ?

の台詞、どうやって決めたんでしょうね。吳慷仁のあごのラインはチャームポイントだと思っているのでネタになっても気になりませんが、どちらもけっこう攻めている台詞で、そういった台詞が使われるところにこの二人らしさを感じたりもします。二人とも嫌がらなさそうですよね。

 

テリーと一緒にいるダーホァに遭遇したグァンジュンは、シャオフェイと付き合っていると説明してしまいました。グァンジュンのばかぁ~~~。自信のなさ、ダーホァを幸せにしたい気持ち、テリーに対する劣等感、ダーホァの変化。グァンジュンがダーホァの手を取れない理由は頭ではわかりますが、シャオフェイと付き合っているだなんて、やり方がいけません。

 

その場を逃げ出したダーホァは、テリーにグァンジュンとシャオフェイの関係を否定してもらおうとしますが、テリーは彼から見た現実を冷静に突き付けます。このシーンのテリーがやけにかっこいいので、なんだろうと思ったら、側頭部の髪が伸びているのですよね。プライベート仕様なので少し前に髪を下ろしていて、ふつうにかっこいいお兄さんです。

 

ダーホァはアシーのお店で声をあげて泣き続けます。ここでも、ダーリーによってグァンジュンの気持ちが解説され、そうよねえ、‟グァンジュン哥グァンジュン哥”が“テリーテリー”になっていたよね、心変わりしたと思っちゃうよね、と納得していると、こんどはアシーがそれに反する考えを解説してくれます。答えがひとつではない人の心を、別の人物からの言葉を複数ならべて見せていくというのは、わかりやすいのに説明調にならず、登場人物の心に集中して楽しめるのがいいです。

 

ダーホァ:もう会いません。

テリー傷心。こちらも傷心。

でも、グァンジュンに誤解されるならテリーと会わない、というのは、ヒロインとしては適切な結論です。ダーホァ、よくがんばりました。テリーが去ったあとの、複雑な、つらそうだけれどちょっとだけほっとしたような謝欣穎の表情が印象的です。

振られる吳慷仁はなぜかかっこいいです。たぶん、余裕があるからだと思います。奥の方では自信があるに違いない。

 

シャオフェイはうるさいだけに見えましたが、いい子ですね。もしもダーホァがテリーに行っても、シャオフェイならグァンジュンともうまくやれそう、と心に安全ネットを張り巡らしてしまいます。

 

何の疑いも迷いもなくグァンジュンだけを見つめ、グァンジュンにも好きだと言ってもらっていた時期のダーホァとグァンジュンの映像に、じーんとしてしまいました。どうしてこんなことに。

 

テリー、身を引くどころか、やる気になっています。どうりで妙に余裕な表情だったわけだ。

 

今の時点でダーホァがテリーのもとに行くとは思えませんが、グァンジュンが決意さえすればダーホァがグァンジュンのもとに迷いなく行かれるとも思えません。ダーホァの心には、二人が住み始めてしまったのかもしれませんね。