天天晴天:台湾ドラマと中華なドラマ

台湾ドラマや中華なドラマの感想を書いています。吳慷仁が好きです。

「結婚なんてお断り!?」 第2話

「結婚なんてお断り!?」(必娶女人)第2話。

いきなりチェン・ボーリン(陳柏霖)が出てきて驚きました。チェン・ボーリンは久しぶりに見たのですが、やはり俳優として魅力的ですね。

ロイ・チウ(邱澤)とチェン・ボーリンがテーブルで向かい合っている映像のまま、今日は終わってもいいような。

 

以下、ネタバレあります。

 

 

 

冒頭からチェン・ボーリン(陳柏霖)が登場です。彼の役名は李大倫ですが、離婚協議書に書かれた妻の名前含め、「イタズラな恋愛白書」(我可能不會愛你)を意識した役名であることは容易にわかります。

作り手の狙い通り、李大倫とジャスティンの会話に出てくる李夫婦の話が、リー・ダーレン(李大仁)とチェン・ヨウチン(程又青)の姿に重なります。

「我可能不會愛你」放送時、台湾では李大仁が大人気だったようですが、少々尻に敷かれ過ぎに見えたのは、文化の違いでしょうか。確かにチェン・ボーリンのような男性が李大仁のような行動を取ってくれたら女性は心惹かれると思いますし、非常に素敵なのですが、又青が強すぎて、彼が振り回されているように見えてしまう部分もあり。当時、大丈夫なのかこの人たち、と思いながら見ていたので、別人にもかかわらず、離婚エピソードに妙に納得してしまいました。

 

ホァンジェン(環真)は早くも交際中の彼からプロポーズを受けます。直前に、トイレで別れる台詞の練習をしていたのに、涙を流して了承する環真。これを冷めた目で眺めながらカメラ目線で独白するジャスティン。ロイ・チウの少々神経質そうな個性とクールさはこの役に合っていますね。

 

ジャスティンが父親に借金をしているとは意外です。返済を求めないと話す父親に約束だと言って返すジャスティン。落ち着いた会話の二人ですが、何か事情がありそうです。これまでとは違うジャスティンの一面が垣間見えます。離婚弁護士をしているのも、経済的な理由があるから、ということでしょうか。

 

叔父からジャスティン宛に届いた結婚の知らせに、叔父はまさかあの人じゃ、と思ったら、やはり環真の彼。環真は、ジャスティンの妹と元親友かつライバルで、ジャスティンの叔父が婚約者。環真、ジャスティンに縁があります。

ジャスティンが語る女性との関係と、環真がうっとりと語る男性との関係がそっくりで、「幸せが聴こえる」だったら二人は同じことを考えている!というところですが、こちらは現実的。酔ったジャスティンが叔父に語った「決婚女」像を、叔父が環真へのプロポーズに使っただけ。ジャスティンの話の内容はかなり男性側の理想という感じがしますが、環真は完璧でなくても自分らしくあればいいのだとうっとりしています。これが又青だったらキレそうですよね。

ただ、ジャスティンの話には続きがあります。「実際そんな女に出会ったことはない」「決婚女など幻だ」。ごもっとも…。少なくとも、今の環真は彼の言う決婚女には見えません。

 

「決婚女」という字幕を最初に見た時はなんだろうと思いましたが、「必娶女人」ですね。必ず娶るべき女性、決めるべき女性、ということで、うまく置き換えたなあと思いました。

 

占いにもとづき、環真の結婚に反対しつづける環真ママ。「恥はいっときだけ、結婚すれば一生後悔」。怪しい商売をしているだけあってうまいです。

環真も、別れ話をしようとしたときにプロポーズされたことに運命を感じるより、別れ話をしようとした自分の理性を信じた方がいいと思います。

 

環真の母親役の女優さん(柯淑勤)は「出境事務所」に出演していた女優さんです。吳慷仁演じる聖哥の上司でした。そして、今週登場した環真の父親役の俳優さんは、なんと、そのとき柯淑勤の相手役だった俳優さん。出境事務所カップルですね。

 

交通違反をしたくないジャスティンの気持ちはよくわかります。不名誉な記録を残したくない。完璧主義ということもあるでしょうけれど、こんなちっぽけな違反で名誉を傷つけられたくないというのは、彼の様子を見ていれば非常に納得できます。エレベーターで部下にエコを語る様子も、彼にとっては当然のことに見え、不思議と嫌味がありません。たとえ細かい話をしても爽やかさが消えないところはさすがロイ・チウです。

 

またもや同じ服を着てきてしまった環真とションナン(勝男)。偶然がきっかけとはいえ、おばあさまを守る形で服を汚し着替える環真は勝男以上にしたたかです。一家を味方につけ、介添人に勝男を指名。そして怒られるのは反論した勝男。普通なら勝男の立場にヒロインが来るような展開です。とはいえ、勝男も負けていません。この二人の女の争いは、内容はかなり強烈ですが、双方負けていないので楽しめます。勝男の想像の中の虐げられた勝男を演じるジョアンヌがかわいい。

 

環真とジャスティンの掛け合いはテンポがよくておもしろいです。ロイ・チウの身のこなしの軽やかなカッコよさが生きています。お話もおもしろくなりそうなので、このまま崩れることなく進んでほしいです。