天天晴天:台湾ドラマと中華なドラマ

台湾ドラマや中華なドラマの感想を書いています。吳慷仁が好きです。

「カノジョの恋の秘密」 第31話

「カノジョの恋の秘密」(金大花的華麗冒險)第31話。もう次は最終回なのかと思うと、見ないでとっておきたいような気分になります。そんな気分になりながら放送後早々に視聴しました。

 

ダーホァが謝欣穎でよかった。テリーが吳慷仁でよかった。ダーホァとテリーのシーンを見ながらつくづくそう思った第31話。

 

以下、ネタバレあります。

 

 

 

前回の予告のおかげで、結婚式が始まる前から、シャオフェイに止められるんだ、テリーが取り消すんだ、と思って見ているわけで、式が始まるというのに、まったく幸せな気分になれません。

それでもテリーとダーホァが微笑み、見つめ合いながら入場してくる姿を見たら、じーんとしてしまいました。苦労をしたり辛い思いをしてきた二人が結ばれる、いいえ、結ばれないらしいけれど、ここまで来た二人に心動かされるものがあります。

 

テリーの「還好嗎(大丈夫?)」に釘づけ。こんなところで力を発揮する吳慷仁。微笑むダーホァもかわいいです。真剣に指輪をはめるテリーと幸せそうなダーホァ。これを壊す必要ありますか?

 

指輪の交換も終わり、ダーホァの手を取り、さあキス(シーン)だ、と思ったところで、反対しますと言い出すシャオフェイ。さっき、異議のある人は申し出てくださいと言われていたのに、申し出の有効期限がこんな後ろまでだったとは。

 

シャオフェイが止めたのは仕方ないとしても、グァンジュンが役立たずなままなことにはがっかりです。シャオフェイがくれたきっかけを使ってダーホァを奪い去る、とまでは行かずとも、本心をきちんと伝えてみるとか、逆にもう一芝居を打って隠し通してみるとか、何かもう一工夫してもらいたいです。

テリーはこんなときでも動揺するダーホァに気を配り、列席者に向かって礼儀正しく中止を説明していて、またもや一人でがんばるのかと更にテリーに傾いていきます。

テリーの人物像は「いい人」ですが、吳慷仁の持ち味や演出のせいか、いわゆる「いい人」に見えないところがいいです。もし、「いい人」がダーホァに片思いをしてひたすら尽しているように見えたらつまらないですよね。

 

式場を飛び出した花嫁ダーホァと追ってきたグァンジュン。ダーホァはグァンジュンが自分に嘘をつき、彼女の人生を決めようとしたことを責めます。グァンジュンは独りよがりだからね。

遅れてやってきたテリーは、ダーホァがテリーへの気持ちがわからないと答えているのを聞いてしまいます。でも、テリーはわかっていますよね。その言葉自体に動じる様子はありません。ダーホァに声をかけ、邪魔したねと言って去っていくテリー。邪魔をした、という言葉が切ないです。最後まで落ち着いた態度だったテリーが、ダーホァに背を向けたあと表情を崩していく様子はテリーらしく、つらいものがありました。

 

さあ、失意のテリーです。

ところが、なぜかダーホァがテリーの自宅までやってきます。チャイムを鳴らしたら待てばいいのに、外で自分だと大声で名乗るダーホァ。結婚式取りやめ早々、こんな風に押しかけてくるとは、テリーの傷口に塩を塗りに来たようにしか見えません。

案の定、つらそうなのにダーホァを優しく迎え入れ、結婚式を中止にしたことのすべてを負おうとするテリー。でも、ダーホァはそれが自分のためだとわかるのですよね。この二人は、こうやってお互いの気遣いを感じて守り合うところが好きです。

なぜ優しいの?悪いのは私なのに、なぜ怒らないの?、優しくしないで、と声を荒げるダーホァと、愛しているから怒れないとこれまでとは違う様子で答えるテリーで始まる一連のシーンは涙涙涙。テリーは抑えてきたんですよね、色んなことを。それだけに、静かに答える場面も、愛する方法はこれしかなかったと大声を出す場面も、胸に刺さります。傷つけてしまったテリーに優しくされることに耐えられないダーホァと、愛しているから責められないテリー。指輪を返したダーホァと、それを受け取ったテリーなのに、抱き合う二人は大切な人同士に見えます。

 

テリーの自宅でダーホァとテリーが会話している部分で、テリーが、君の心に僕はいない、と言うのですが、ちょっと気になって見てみたら、元の台詞はグァンジュンがいる、という方向の台詞なんですよね。ダーホァがテリーの元に行かれないことについても、自分が誰を愛しているのかすらわからないと言っていて、大きくは変わらないけれど、この辺りは言葉の残し方で印象が変わってしまうので難しいと思いました。

 

テリーの家を出たダーホァは、立ち去ってみてはじめて、自分の中にあるテリーの存在の大きさを感じたのかもしれませんね。

 

久しぶりにチン・モーが登場しました。またもや室内クライミング場です。そしてこちらも久しぶりに登場した男性俳優シャワーシーン。どうしてこんなに脱がせたがるのか不思議です。

チン・モーの登場や登山のエピソードで、リャンエンが生きていた頃を思い出します。事故と身替りをきっかけに始まった物語はひとつの収束を迎えようとしていて、今再び、新しく一歩を踏み出す時のように見えます。

 

絵に描いたようにすれ違った、と思ったら、絵に描いたように二人が振り返って終わりました。

 

これ、どうなるんでしょう。グァンジュンが気になって戻ったはずなのに、グァンジュンとのことが見えていないので先がわかりません。

ネタバレ予告の「もし1年で戻ったらもう一度私を花嫁にしてくれる?」って、誰の花嫁ですか?相手が誰であろうと一度は花嫁になったので、「もう一度」は受け取りようですし、1年待たせる意味がよくわからないので、この台詞だけではつかみきれません。再びグァンジュン人形を連れて今度は何をしに出かけるのか。とにかくみんなの幸せな表情を見て終わりたいです。