天天晴天:台湾ドラマと中華なドラマ

台湾ドラマや中華なドラマの感想を書いています。吳慷仁が好きです。

「結婚なんてお断り!?」 第6話

「結婚なんてお断り!?」(必娶女人)第6話。

 

ロイ・チウ(邱澤)のどこがかっこいいか、もしひとつだけ選ぶなら、いかにも運動ができそうな身のこなしです。少し大きめに体を動かした時の、特に腕を後ろに引いた時の動きがきれいで好きです。結婚式で環真にネクタイをつかまれキスされたシーン、オープニングのボクシングシーンなど、普通より腕がぐっと後ろに行って、非常に様になります。

といっても、この人は欠点が見当たらないですよね。

 

以下、ネタバレあります。

 

 

 

相変わらず家庭内の伝言板にされているションナン(勝男)。ついには夫婦喧嘩の伝言までさせられます。この両親、勝男に甘え過ぎ。

 

ジャスティンの元に避難してきた勝男は、ジャスティンの前で気持ちをぶちまけるのですが、ここはいかにも優しいお兄ちゃんと妹といった感じです。「何度も言っているだろ、もう少し穏やかに話せ」。お兄ちゃん、やさしい。怒るでもなく、甘やかすでもなく、この静かに諭す感じがとてもお兄ちゃんっぽく、ロイ・チウのスマートな外見と雰囲気でこれをされると妙にどきっとします。妹はいつまでも「下の子」。ジャスティンは恋人や夫にするよりも、兄にした方が幸せそうに思えます。

 

男って、妹の忠告なんて、まったく耳に入らない生き物なんですねえ。

 

普通、主人公による復讐劇は、原因となった出来事において主人公は純粋な被害者で、基本的にその復讐自体や復讐する主人公を支持する視線で見ることになりますが、ホァンジェン(環真)の場合は違います。結婚式での出来事は気の毒ではあるけれど身から出た錆、環真を痛い目に合わせた勝男が意を決してお詫びに来ても許さず、自分が受けた被害を大きく上回るレベルの復讐に夢中になるという、まったく応援できない復讐劇です。ところが、コミカルに、そして堂々と悪事を展開しているので、やられてしまう勝男を気の毒に思いつつも環真を嫌いになることはなく、爽やかに視聴できます。

この二人、媚びたところがないのですよね。双方、裏で色々と手を回しつつも、精神的には直球勝負。こういったところが、爽やかに視聴できる理由かもしれません。

 

弁護士として受けた仕事の証拠映像にジャスティンと環真の映像も映っていた、こんな形で一気にジャスティンが全容に気づくとは予想外でした。真相を知り自ら交際を申し込むジャスティンと応酬する環真の会話はおもしろいです。ジャスティンの言葉は、真相を知ったからこその嫌味とも取れる箇所がいくつもあるのに、自分が騙しているつもりの環真はそれに気づきません。騙したこともバレ、偽の好意を告げられ、ジャスティンの彼女が勝男という嘘にもいまだに気づかない環真は完全に劣勢ですが、彼女は今も自分が攻めているつもりです。

 

優勢になったジャスティンは一気に温泉デートへ。どちらも偽りの好意なので、接近されると逃げるのに、相手が逃げると追い込むように積極的に迫るという、ばかげた二人がかわいいです。

 

そしてこんどは、ジャスティンが環真を罠にはめるべく動き出します。友人医師による提案は、チン・モーの整形入れ替わり提案よりずっと現実的。女性の心をもてあそぶ提案に、残酷、不道徳、品がない、腹立たしく卑怯、恥知らず、と言ったジャスティンも、環真の態度に意を決してしまいます。環真の元カレがジャスティンの叔父だったということがここでも生きてくるのですね。

 

大枠として想像がつくにもかかわらず、意外にも先を読みにくいところがおもしろいです。形勢が逆転してきましたが、勝男との戦いはまだまだこれからでしょうか。