天天晴天:台湾ドラマと中華なドラマ

台湾ドラマや中華なドラマの感想を書いています。吳慷仁が好きです。

「結婚なんてお断り!?」 第7話

「結婚なんてお断り!?」(必娶女人)第7話。

 

このドラマ、意図して白い衣装を使っているのでしょうか。アリス・クー(柯佳嬿)がウェディングドレスで逃げ出した流れで登場する海辺のシーンやホテルのシーンなどは、ウェディングドレスだからかとも思いましたが、温泉デートの日のアリスのドレスも真っ白でしたし、温泉つきのホテルでは二人がバスローブに着替えたことで二人とも真っ白。第7話冒頭の甘い生活も、同じく第7話で途中で登場した屋外に置かれたベッドの場面も二人の衣装は白です。

この白い衣装は記憶に残りますし、二人の都会的な雰囲気にもとても合っています。内容としても意味があるのか、あるいはイメージ的なことなのかはわかりませんが、ここまでとても印象的です。

 

以下、ネタバレあります。

 

 

 

「たとえ結婚しても子供ができても、あなたはずっと母さんの『萌萌』よ」。母親の息子への思いはこういったものかな、とは思いますが、追い出しておきながら早々に呼び戻しに来たり、温泉のにおいから恋人紹介を迫ったりと、ジャスティンと勝男のママはなかなか手ごわそうです。

ママが提示したジャスティンの恋人に関する唯一の条件が、叔父さんの元婚約者のような女性でないこと。環真を外すもっともストレートな条件提示にさすがドラマと思いましたが、例の友人の言う通りの展開なので笑ってしまいます。

 

勝ち誇った様子で、最近ジャスティンとうまくいっているの?、と勝男に尋ねる環真の嫌な女っぷりを見ていると、ヒロインは勝男かと思ってしまうほどです。ジャスティンの「彼女」になって勝男を追い詰めたつもりの環真ですが、この件で騙されているのは環真の方。環真が真実に気づいたとき、環真は大きな打撃を受けるに違いありませんが、他の嘘がどんどんバレる中、ここだけは依然として気づかれないので、この先の展開がとても気になります。

 

「あなたなんかに私たちの仲は壊せない」。勝男が放った言葉ははったりですが、兄妹の仲は壊せないわけで、やはり妹は強いよなあと思ってしまいます。

 

 妹に強く、フラれたと言え、いいな、と迫るジャスティンと、それまで言いたい放題だったのに不満そうながらも受け入れる勝男の兄妹っぽさに今回もはまります。

恋人のフリは継続しつつもフラれたとは言わない勝男。そりゃあ言わないよねえ。もはやどこまでが兄からの依頼による演技でどこまでが環真を「一時的な恋人」にした兄への怒りなのかわかりませんが、兄に怒って環真に水をかけた瞬間、環真をかばって水を被ったジャスティンを見たときの勝男の驚いた顔が、ちょっと失望したように見え、お兄ちゃんを取られてショックを受ける妹に見えてしまいました。

劇中に登場する兄妹関係の中にはあまり好きになれないものもありますが、この二人はとても好感が持てます。

 

環真の復讐は徹底していて、もし現実世界にいたらけっして関わりを持ちたくないこわさですが、不思議と陰湿さを感じません。手口は非常に陰湿なのですが、いずれ環真が不利になることが見えているせいなのか、ちょっとした演出なのか。弱い女性に見えないところもポイントかもしれません。

 

このドラマ、割と狭い範囲でぐるぐると話が錯綜している感じがするのですが、舞台などにありそうなコミカルな展開がおもしろいです。環真に騙されていたジャスティンが環真を騙す側になったり、ジャスティンと勝男が恋人だという嘘にずっと付き合ってきたジャスティンが勝男に恋人のフリを求めるようになったり、立場の入れ替わりにもテンポの良さを感じます。

このまま最後までおもしろく終わってほしいです。