天天晴天:台湾ドラマと中華なドラマ

台湾ドラマや中華なドラマの感想を書いています。吳慷仁が好きです。

吳慷仁:「我们都不应该讨论爱情」

1週間ほど前に予告編が出ていたR.E.D公益红计划「我们都不应该讨论爱情」は、20分弱の作品でした。

 

吳慷仁の役は、ジャネル・ツァイ(蔡淑臻)演じる主人公、阿乃の夫、明龍。DV夫ですね。

台詞が少ない上に英語字幕もあるので、モノリンガルでもわかります。

 

R.E.D公益红计划《我们都不应该讨论爱情》-反家庭暴力主题_新片场

 

直接的なシーンがないことは、被害に遭っていても離れられない女性から見た世界を思わせます。ジャネル・ツァイが役柄の割にすっきりとした空気感で、でも繊細に演じていて、身近ではないテーマにもかかわらず、同じ女性として気持ちを重ねやすくしてくれます。離れるための一歩を踏み出さないと、ですね。

 

吳慷仁はちょうど髪が伸びかけているせいか若干被り物風の髪型ですが、ごく普通の夫らしさを演出するのにはむしろ適している気がします。このごく普通の夫の姿の中にまったく普通ではない実体があり、同じ暴力的な存在であっても「什麼東西」とは大きく異なります。食べ方がものすごく嫌な感じなんですよね。喫煙シーンもこれまでの作品とはまったく印象が違います。この人は嫌いと思った初めての役かも…。

 

阿乃に共感はしなくても、彼女の思いは女性ならば少なからず理解できるはず。こういう状況で離れるために動くって、きっと、こちらが思う以上に大変なことなのでしょうね。