読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

天天晴天:台湾ドラマと中華なドラマ

台湾ドラマや中華なドラマの感想を書いています。吳慷仁が好きです。

「風中の縁」(の九爺) 第30話から第32話まで

「風中の縁(えにし)」(風中奇緣)、LaLaTV さんでは明日、最終回の第35話が放送されますが、やっぱり追いつかず第30話から第32話。

 

ここへ来て、ちょっと後宮もののような展開になってきました。

秦湘の人物像にもう少し厚みを持たせてくれていたら、宮廷側のお話にもっと興味を持てたと思います。悪や敵の位置に来る役のパワーは重要です。

 

以下、ネタバレあります。

 

 

 

無忌を守るために、命の危険を覚悟の上で早産しようとする莘月。

九爺は莘月が頼みごとを話す前に内容を察して断ると答え、莘月は九爺が最後は断らないのを承知で九爺に頼む、この二人の通い合った様子に、二人の間にだけ存在する特別な関係性を感じます。とはいえ、莘月が守りたいのは無忌。これが揺らぐことはありません。

 

あの青い服、九爺が友人からもらった、九爺の花嫁のための服だったのですね。

「衣装を用意すれば花嫁が現れる」。

確かに現れました、心の花嫁が。九爺、ひとめぼれだったとは。

 

莘月と九爺の関係は、二人が結ばれる、という意味では早々に終わっています。莘月が選ぶのはどちらか、そういう三角関係の結論は明確に出ていて、莘月が無忌との結婚を決めてから無忌を選んだこと自体が揺らいだことはほとんどないと思います。それなのに九爺と無忌の間で揺れる莘月の物語を長々と見続けてしまう不思議。

 

何より、九爺と無忌、それぞれが単独に十分魅力的な存在であることが大きいと思いますが、九爺と莘月の関係と、無忌と莘月の関係の性質が明確に違っていることも3人の関係を見続けられる要因だと思います。莘月は九爺の前と無忌の前ではかなり雰囲気が違います。このことは、共に生きる最愛の人は無忌であり、それが確固たるものであっても、その人とは別の心に残る存在があり得ると思わせてくれます。

 

九爺にはもう莘月のことは無忌にお任せして自分を大切にしてほしいところですが、九爺が自分のために生きるなんて、それはもう九爺じゃないので、好きなように生きてくれればいいような気がしてきました。

砂漠で出会った時、莘月が望む衣を差し出したのは九爺で、莘月はその九爺がくれた彼の花嫁のための衣を着て無忌に出会ったのですよね。莘月を彼女の愛する人ごと幸せにしようとするのが九爺なのかも。

 

秦湘は、復讐のためにそこまでやるのかという徹底っぷり。秦湘は好きではないけれど、宮廷に入る時に復讐以外のすべてを捨てた秦湘にとっては復讐がすべてで、莘月のように愛を得たい思いはあっても、もう違う道には進めなかったのだろうと思います。このあたり、もう少し深く見せてくれたら、秦湘の物語にも入り込めたのになあ。

 

秦湘を慕う李佶は、私にとっての元祖「九爺」、韓棟さんです。若曦メンバーがちらほらご出演のこのドラマですが、李佶の韓棟さんは端正な顔立ちと意外にもっさりした首回りが文系男子にぴったりで、ドルゴンの時よりも好きです。

若曦と言えば、イカれ司瀚の続若曦。司瀚を支えたおじさまも、司瀚を支えた友も、司瀚をボコボコにした誘拐犯もそろってご出演で、皆、いい役なのでほっとします。誘拐犯(九爺の側近:石謹言)に至っては、つぐないかと思うほどの尽くしっぷりです。謹言はかなりいい人ですが、どれだけ彼が九爺に献身的でも、司瀚をいじめたんだから仕方ないと思えてくるからこわいです。

 

莘月の幸せを願うことにしてからの九爺は、以前と同じように無忌と莘月の睦まじい様子を見て辛い状況になっても、その表情が以前とは違い、伝わるものも違っていて、胡歌うまいなあと思いました。