天天晴天:台湾ドラマと中華なドラマ

台湾ドラマや中華なドラマの感想を書いています。吳慷仁が好きです。

「結婚なんてお断り!?」 第19話

「結婚なんてお断り!?」(必娶女人)第19話。高校時代の勝男が男前。

あんな元気な立ち居振る舞いでいじめられている環真をかばい、手を引いて逃げてくれる勝男。かわいい姿をしていますが、名前通り、男性に勝るほどの男前です。

そして勝男の兄ジャスティンは、今回、まるで王子様のよう。

でも、第19話で一番ドキッとしたのは、妹勝男にお願いをしに来たジャスティンの兄的視線。やはりこの兄妹が好きです。

 

以下、ネタバレあります。

 

 

 

チエンヤオ(前躍)の悪いところが見えてきましたね。ホァンジェン(環真)を助けた直後の悪い微笑み。秘書が部屋を間違えたなんて嘘。前躍兄が飲んだお酒には何かが入っていたでしょうし、環真がワインで服を汚したことはもちろん計画の範疇でしょう。悪い奴だ。

 

ションナン(勝男)が前躍兄のもとから逃げてきた環真を見つけて自分のジャケットをかける場面は、高校時代に勝男が環真を助けた場面と重なります。頼りがいのある表情で「誰がこんなことを?」と環真に尋ね、答えない環真を残して相手のもとに行こうとする勝男、大人になった今も男前。勝男も女の子なので、危ないと思いますけどね。

 

環真は、前躍が仕組んだことだとわかっているのでしょうね。

 

前躍悪人。環真を心配する勝男に向かって、あれは彼女の自業自得だと説明します。最低な男。勝男には、なんとか早く気づいてほしいです。真っ直ぐな勝男が騙されて傷つくところは見たくない、といっても、もうすでに騙されているわけですが、せめて早期に気づいてほしいです。勝男は、前躍が嘘のストーリーで環真を悪者にしても、環真は計算高いけれどそんなことはしない、と話したりして、自分の目で物事を見ている一面があるので、かえって騙されたら傷つきそうで心配です。

 

前躍の真の狙いはつかみきれませんが、人の騙し方は巧妙です。環真が企画を通すために前躍兄に対し女性であることを利用した、という前躍の主張を仮に勝男が信じたとしてもおかしくないほどの積み重ねがあります。

写真まで撮ってメディアに流すなんて、前躍は本当にクズです。環真はメディアに囲まれてしまいますが、ここでも勝男が守ってくれました。勝男のこういうところがかわいい。そして、王子様のようにジャスティン登場。さすが弁護士。頼れます。

 

王子様のように守り、前躍に攻撃し、優しく支えてくれるジャスティン。でも、環真にとっては、釈明をしなくても信じてくれたことが一番嬉しいでしょうね。

 

環真は、信じてもらえない、という思いが強いようですが、これは環真が人を信じていないからのように思えます。もちろん、過去の出来事に傷ついたから、という理由があって、環真もつらいところだと思いますが、環真の人に求めがちなところに引っかかってしまいます。どうして事実はそうじゃないと言わないのかと尋ねる勝男に、環真は、すべて前躍が仕組んだと言ったら信じるか、と返すのですが、信じる信じないは勝男が決めること。相手を信用することなく、あなたは信じないだろうから言わない、という環真のちょっと身勝手なところは、理由があってのこととはいえ、いまひとつ好きになれません。環真に信じてもらおうとする努力が見えないからかな。

 

今回は、妹勝男にお願いをするジャスティンの兄的視線にドキッとしてしまいました。いつまでも「下の子」状態の妹、自分が命令できる存在の妹、そういった子供のような兄妹関係をスマートな大人になったジャスティンと自立した勝男の姿を通して見せられると、妙にドキッとしてしまいます。恋人同士とはまったく異なる距離感なのですよね。

 

一緒に韓国に向かう環真とジャスティンはいい雰囲気です。もうこのまま、この先どんな苦難があっても二人でゴールインできそうですが、ドラマとしてはまだまだ障害を用意しているのでしょうか。

 

環真が事実でないことを報道され叩かれるシーンを見ながら、芸能人のゴシップを想起してしまいました。火の無い所に煙は立たないけれど、出来上がった話は事実無根。存在しないことの証明は難しいですものね。