「アニキに恋して」 第12話
「アニキに恋して」(愛上哥們)第12話。
か弱い子楓と頼れる亞諾。
以下、ネタバレあります。
自分の中にある亞諾への感情に悩み続けた子楓は、ようやく決意し、亞諾に思いを伝えることにします。ところが思いを綴っているまさにそのとき、同性に恋愛感情はないという亞諾の声を聞いてします。
落ち込む子楓。
いや、何かおかしい。
本来超えなくていい壁を超えかけて超え損なっただけなのだから、本来凹む必要はないのです。本当は存在しない障壁に悩み続ける子楓が気の毒になります。
子楓は男性的に見えてけっこうか弱いです。
亞諾を守り、自らの危険を顧みずに彼女を助けるものの、最後には自分が亞諾に心配されています。守り方が下手過ぎるからだとは思いますが、いつも誰かを守っていて、自分を守ることがうまくない子楓が、あんな風に全力で心配されたら、そりゃあ心が動いちゃいますよね。男だとか女だとか、そんなことは超えてしまいます。
そしてそんな自分の気持ちを認めた途端、電話から流れる拒絶の言葉。
打たれ弱い子楓。
女子です、のひとことで救われるのに。
か弱い男子だなあと思いますが、亞諾と子楓のバランスとしてはとてもいい感じです。
「これだけは約束しろ、姿を消すな、危険を冒すな、失いたくないんだ」
きゃー亞諾かっこいい~♪
「(なぜなら君が)好きだから」。
・・・。
女の子として本気で子楓を心配して怒る亞諾はかわいく、外見どおりに男子として友を心配し守る亞諾はかっこいいです。
相思相愛というのは、シチュエーションに限らず幸せなものですね。
本人同様、亞諾の誕生日を待つ男、ジャールイ(哲瑞)。
優しければ優しいほど、いつかこの人が傷つくであろう日を思って今からせつなくなります。
亞諾をかばって、亞諾を好きなのは自分、でも男に恋愛感情はないからとフラれた、だから亞諾と子楓は親友なだけ、なんて。きれいにまとまっているけれど、哲瑞本人は同性が好きということになってしまうわけで。
この不器用さが邵翔にまったく合いません(邵翔は計算ができるイメージ)が、彼が犬を抱く姿は非常にかわいいです。