天天晴天:台湾ドラマと中華なドラマ

台湾ドラマや中華なドラマの感想を書いています。吳慷仁が好きです。

「アニキに恋して」 第16話

「アニキに恋して」(愛上哥們)第16話。

 

娜娜と青陽のシーンには「逆時光的浪」がよく合います。思いは深いけれど、どこか儚く、切ない感じがこの二人にぴったり。

 

この曲は、微電影「逆光」の主題歌にもなっています。登場人物は娜娜と青陽。前導篇(トレイラー)、と書かれていますが、ドラマからは少し独立した感じで、二人の出会いもドラマとは違います。髪型のせいか、こちらの娜娜の方が大人っぽくてきれいなのですが、その分普通になってしまい、彼女が病気で倒れる展開もちょっと陳腐です。ドラマよりも普通に見えるのは、まだ二人が娜娜と青陽になりきっていないのからかもしれないですね。

 

微電影「逆光」↓

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もう1回「逆時光的浪」↓

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二番手カップルとは違い、亞諾と子楓には、たとえ切ない時であっても、もっと穏やかな空気が流れています。その分、「逆時光的浪」が流れても、娜娜たちのシーンほどのドンピシャ感はありません。

この二人のシーンは、「安靜」が流れている時の方がしっくりきます。

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三角関係でも四角関係でもなく、主役カップルと第二主役カップルが別々に、混線することなく並走していくドラマはそれほど多くないと思います。第二主役カップルが主役カップルにないものをうまく補填しているけれど、けっして作品の中で出過ぎないことで、両方を楽しめている気がします。

 

以下、ネタバレあります。

 

 

 

青陽は、娜娜が言い放った言葉のとおりに壁の色を変え始めます。ペンキを塗る青陽を見て申し訳なさそうに手伝おうとする娜娜ですが、青陽に、おじさんからもらった仕事だから、と断られてしまいます。

青陽は、こういうときも見透かしたような優しさがあって、いい意味で隙があるんですよね。ちゃんと娜娜が食い下がれる場所をつくってくれて、導いてくれます。

選ぶなら絶対青陽。

 

それに比べ、子楓は、自立してそうでいてお世話が必要なヒロイン男子。

記憶を失くしたパパへの気遣いに失敗し拗ねる姿は小学生のよう。お世話する亞諾も大変です。お芋が嬉しかったからといって、いちいち抱きつき、亞諾の温かさを堪能せずとも。子楓が亞諾依存症に見えてきました。

 

そして子楓、なんと、眠っている亞諾の髪に、あの時の髪留めをつけました。

えーーー。てっきり超鈍感だと思っていたのに、実は亞諾が女の子と気づいていたのでしょうか?!

いくら子楓でも、寝ている25歳の男性にお花の髪留めを付けるのはやめてほしい。

少し前に、青陽を実験台にしていた頃は、まだ自分の男色に悩んでいたのですから、もし気づいたとしても最近のはず。でも、常に変な接近っぷりを発揮しているので、いったいどこで気づいたのか想像がつきません。

 

子楓パパが記憶を失くしていたことは、青陽にとっても両親の情報が得られない、がっかりな出来事なのですね。娜娜が直球で励ましてくれます。

「青陽のご両親が早く見つかりますように」。

願い事を書いた凧を揚げ、その糸をためらわずに切る娜娜。娜娜には強さを感じますが、懸命に青陽を励ます彼女を見ていると、逆に守ってあげたくなります。

 

この二人、メイキングを見ると、演じている人同士はけっして似合うと思わないのですが、娜娜と青陽になると、とてもいいんですよね。陳語安のままでは女性的過ぎるし、畢書盡のままではちょっと軽過ぎる。でも、劇中ではぴったりです。

 

子楓が子楓パパに言いました。

亞諾には自分らしく何の不安も感じずにそばにいてほしい、だからあいつを守っていく、ずっと一生でも構わない。

子楓、プロポーズか。

子楓パパが亞諾に言いました。

やつが「愛してる」とさ。

パパ、まとめ方が上手い。

 

亞諾が哲瑞と飼っている犬、チューピーにまで嫉妬する子楓。この人、いちいち面倒だけれど、このくらいの方が扱いやすいかもしれないですね。

 

子楓は本当にいまだに気づいていないのでしょうか。接触も増え、ためらうどころか積極的に接近してきます。何よりあの髪留め。亞琪がまずかったのか?でも、気づいていたとしても気づいていないとしても、やっぱりどこかおかしい子楓。