天天晴天:台湾ドラマと中華なドラマ

台湾ドラマや中華なドラマの感想を書いています。吳慷仁が好きです。

「アニキに恋して」 第18話

「アニキに恋して」(愛上哥們)第18話。

 

娜娜と青陽に心を奪われつつ、哲瑞がクズでないかが気がかり。 

以下、ネタバレあります。

 

 

 

ナナ(娜娜)の気持ちを見透かしたように、娜娜父の不在を伝えるチンヤン(青陽)。すべてをわかっているかのように先を読み、娜娜を見守る青陽が好きです。見守っているけれど、けっして近づき過ぎないのですよね。この感じが安心感をもたらします。

そんな青陽が珍しく踏み込んで聞いたのは、娜娜が子楓から受け取った2000万元の使い道でした。娜娜を心配する様子はまるで保護者のようです。もし、こんなお兄さんがいたら、きっと嫁には行かれません。

 

「だって、あなたは私だけの太陽だもの」

娜娜、ストレート。

娜娜は、お金の使い道を心配する青陽に、あなたに隠し事はしない、と答えます。そして、その理由を問われて言った言葉がこれ。私の太陽、ではなく、私「だけ」の太陽なんですよね。

これからも私に笑いかけて、他の女の子にほほ笑んじゃダメ。こんな積極的な娜娜の告白に、青陽は、真顔で聞きました。

「どうして?」

・・・。

青陽、鈍い。

そして、娜娜がかわいい!

自分は告白していると解説し、耳元で一音ずつ、我・喜・歡・你。

動揺しながらも平静を装う青陽も珍しくかわいい、などと思っていたら、娜娜が男子のような手口でいきなり青陽にキスをしました。

娜娜、かわい過ぎます。ちょっと耳を貸して、と騙してキスだなんて、それは普通、男子がやること。ドラマに出てくる女子は、そっと隙を見てチュッ、が定番なのではないでしょうか。娜娜は、外見はクールビューティーなのに、こういうちょっとボーイッシュな部分があって、このギャップとバランスが魅力的です。

 

陳語安は、「幸せが聴こえる」(聽見幸福)でハジメちゃん(王傳一)の義妹フェイフェイを演じていた時も、派手な外見に似合わず元気で積極的なところがとてもかわいく見えました。

あのとき、フェイフェイの、「好啊!」の言い方がすごく好きだったのですが、今回は、娜娜の「為什麼?」がお気に入りです。

 

ヤーヌオ(亞諾)は、ジャールイ(哲瑞)はハンション(翰昇)に脅されているのではないかと思っているのですね。

正直に言ってくれと言う亞諾に、哲瑞は、自分は脅されていない、事実を言った、と答えます。理由は嫉妬、自分を買いかぶるな、と。哲瑞の言葉どおりなのでしょうか。こうやって自分の非を認める哲瑞を見ていると、悪いし弱いけれど、仕方なかった、という気さえしてしまいます。こんな風に、自分が嫉妬したことを認められる人なのに。愛の告白も、この状況では身勝手なだけ。僕の方が先に君と出会ったのに、かつて花拓也もあの陸橋で言っていました(涙)。

哲瑞は、恋をして身勝手になっていた、そこまで大きい人間ではなかった、ということなのかもしれないけれど、やっぱり本当は違うと思いたい。哲瑞いい人説を信じたいです。

 

子楓「俺以外の男のために泣くな」

これはやっぱり、亞諾が女だと気付いていますよね?気づいていて黙って守ってくれているんですよね?そうでないと、単なるBLになってしまう。

 

娜娜のお金の使い道は、子供の頃に母親と住んでいた家を買い戻すことでした。その家のチャイムを鳴らす妙に積極的な青陽。それぞれ違う方面に積極的な二人が助け合う様子は見ていて微笑ましいです。

お墓の前でママに紹介したり、包帯替わりにシャツを破いてみたり、このドラマでもっとも王道を行くカップルです。

 

好きな物も嫌いな物も、喜びも悲しみも、お前と共有したい、誰にも言っていない「秘密」も。子楓は、もう亞諾を女子として見ている、だからベッタリくっついてくる、唇が触れそうになると嬉しそうにする、キスの写真を携帯に保存している、それを眺めてにやける、ということでいいんですよね?

亞諾もこのところ、すっかり女子的になっているので、そろそろ何かしらはっきりしたものを見せてほしいです。

 

子楓と亞諾は恋人同士のようにいい雰囲気。友達がいなかったと話す亞諾に、子楓は、これからは自分がいると話します。「でも、僕の悩みや苦しみはお前がいるおかげで発散できるけど…」と亞諾が言ったとき、金大花のダーホァとテリーを思い出し、あの時のダーホァのように、子楓には悩みを受け止める人がいない、とか何とか、子楓を思う台詞を言ってくれるものだとばかり思いました。ところが、亞諾、ここへきて哲瑞の心配。がっかり(子楓代理)。

 

亞諾は、隠し事をしたまま信じてもらう心苦しさに、秘密があること、そしてそれを打ち明けるのは26歳の誕生日まで待ってほしいことを話します。

僕にとってこの秘密を守ることはもう単なる制約ではなく責任、でも、いつかこの秘密を知っても責めないでほしい、そうでないとつらすぎるから。

この一連の亞諾の告白は、とても亞諾らしいと思いました。

 

つらいようでいて、ここまでの内容を話せると、あとは「秘密」の中身だけなので、かなり気が楽です。

それより、ずっと、哲瑞の真実が気になります。

そしてそれ以上に、実は子楓がまだ気づいていなかったら、と不安になります。