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天天晴天:台湾ドラマと中華なドラマ

台湾ドラマや中華なドラマの感想を書いています。吳慷仁が好きです。

「皇帝の恋 寂寞の庭に春暮れて」第10話まで/「秀麗伝」

現在、アジアドラマチックチャンネルさんで放送中の「皇帝の恋 寂寞の庭に春暮れて」(寂寞空庭春欲晚)を視聴しているのですが、私的ダークホース、といった感じで、徐々に楽しみになってきました。

第一話では脱落しかけましたが、脱落しなくて良かったです。

 

皇帝、ヒロイン、幼馴染みの三角関係、ヒロインは幼少時に皇帝と出会い、再会の約束をするが果たせない、というどこかで見たような設定です。

「雲中歌~愛を奏でる~」(大漢情緣之雲中歌)のヒロイン雲歌の無自覚な二股を思い出してしまいました。始めは幼馴染みの方と相思相愛というのも似ています。ヒロインが二番手である幼馴染みを愛するあたりは「風中の縁」(風中奇緣)を思わせます。いずれにしても、二人とも好きなの、なパターンで、まさか桐華の原作?と思いましたが、そこは違いました。

 

主演はハウィック・ラウ(劉愷威)とジェン・シュアン(鄭爽)。

二人の物語を楽しむつもりで視聴を始めましたが、今、楽しみになってきた最大のポイントは、幼馴染みの方、容若です。

 

容若がいいです。

ヒロイン、皇帝、幼馴染み、という三角関係の幼馴染みという立場にしては、顔立ちや雰囲気にどことなく憂いがあり、クールで、全体にスマート。そもそも、タイトルが「皇帝の恋」ですし、ポジション的に、この人とヒロインの幸せな日々が来ることはないと思うのですが、それでも幸せになってもらいたいと思わせるものがあります。

 

演じているのは、チャン・ビンビン(張彬彬)。このドラマで初めて知りました。

容若では落ち着いた印象ですが、なんと1993年生まれ。若い。撮影時は22歳、ということで、容若のスッとした感じや儚さは、演じた張彬彬の若さが功を奏しているのかなと思いました。

 

この人、背が高く、立ち姿もきれいですが、顔立ちはちょっとクセがありますよね。目は小ぶりでかわいらしいのに目元は少し窪んでいて、小鼻はかなりしっかり構えているのに鼻筋がすっと通り、唇は全体にぽってり。顔全体はすっきり。とても独特なのにバランスがとれている不思議な顔立ちです。もっとも印象的なのは、眉毛のライン。眉目秀麗と言いますが、本当にきれいで、眉は大事なんだと実感しました。辮髪(坊主)もとても似合うので、現代版になるとどうなのかは不明(袁弘さん的衝撃)ですが、容若は素敵です。

この先もお直しなどすることなく個性あるルックスで突き進んでほしいです(懇願)。

 

すっかり容若派になっていますが、容若は皇帝との信頼関係が深く、幼少時にも命がけで皇帝を守っているので、その意味でもヒロインとは幸せになれそうになく、せめて琳琅が彼を捨て去るときには、無自覚な二股で雲歌のように容若をいたぶることなく、すっぱりと手放してほしいと思いながら見ています。

 

皇帝役のハウィック・ラウ(劉愷威)は、こういう役が合う人なんだな、と思いました。皇帝を知らないのに、皇帝らしいと思わせる説得力があります。恋愛にのめり込んでも恋愛ボケに見えないところが素晴らしい。

ただ、ヒロイン琳琅から好意を寄せられた時の笑顔が、エロおやじっぽいんですよね。

以前、視聴した「宮廷の泪・山河の恋」(山河戀·美人無淚)でも皇帝を演じていて、その時は、こんな瞬間はなかった気がしますが、忘れてしまっただけでしょうか。

「宮廷の泪・山河の恋」では、幸か不幸か、ヒロインを演じたユエン・シャンシャン(袁姗姗)の人工的な目元が気になり、序盤に控えめで健気だったチャン・モン(張檬)演じる海蘭珠に傾倒していたおかげで、ハン・ドン(韓棟)のドルゴンに流されることもなく、ホンタイジを許容しつつ(張天陽クン演じるドドを応援しながら)作品を視聴することができたので、ホンタイジにエロおやじ的なものを感じることはありませんでした。

いくら若いヤン・ミー(楊冪)を射止めたとはいえ、40歳を超えたおじさんが喜べばこんな感じになるものでしょうか。

 

皇帝と容若は同じ年なのに、演じる人は親子ほど歳の差があるというのもすごいです。

 

ヒロイン琳琅(良児)を演じるジェン・シュアン(鄭爽)は、「古劍奇譚」の元気なキツネちゃんがとてもかわいかったのですが、今回はすっかりおしとやか。芯の強さはあるもののいかにも女の子っぽいヒロインで、また違うイメージです。「二人の王女」(太平公主秘史)で少女期の太平公主を演じていた時は、少女っぽいかわいらしさが印象的でしたが、かなり大人っぽくなりました。「二人の王女」は、チャン・ハン(張翰)や袁弘さんも出演していたのですよね。「一起來看流星雨」で共演した張翰と実生活でも恋人同士であることが話題でしたが、それももう過去の話。あどけない顔立ちからもすっかり卒業してしまいました。

 

容若の存在で楽しみになってきた「皇帝の恋」と対照的に、尻すぼみ気味なのが、ほぼ同時期に始まった「秀麗伝~美しき賢后と帝の紡ぐ愛~」(秀麗江山之長歌行)です。袁弘さんが出る、というだけで視聴に値するわけですが、期待値が高かったせいか、いまひとつ盛り上がれず、ながら見の対象が入れ替わってしまいました。

 

袁弘さんとルビー・リン(林心如)、というだけで華やかに感じますし、脇の俳優陣も個性的、でも、肝心なところで盛り上がりにかける展開が冗長に感じます。そして何より、後半の二人がどんどん魅力のない人物になっていくのがつらいです。

いくら陰麗華が好きだからといって、別の妻(後の皇后)が産んだ子供に関心を向けないとか、人としてどうなんでしょう。劉秀、作るだけ作って放置とは、器が小さい。陰麗華も、男勝りな活躍で男女逆転したかのようなところに爽快感があったのですが、怪我をした辺りから特に、他の人の立場を理解しないわがままな面が目立ち始めます。それ以上に、そんな麗華に振り回され麗華麗華と言っている皇帝がただの残念な男に見えてきて、二人の熱い思いに乗り切れません。

最近は、ヒロインの兄、陰識(王雨)が一番のお気に入り。理性的で自分を律する態度が素敵です。

陰識を演じている王雨の奥さんは、劉秀に愛されない皇后を演じている王媛可。このときすでに双子ちゃんのパパとママだったらしいです。

 

さて、「皇帝の恋」に戻って。

第10話では、せっかく二人で逃げたのに、皇帝のために戻ってきてしまいました。二人で立ち去ると決めたのに、皇帝の危機を知り、急ぎ戻ろうとする容若。皇帝はきっと大丈夫と言う琳琅。ここで容若が、皇帝を見捨てては行かれないと言った時には、ああ終わった、と思ってしまいました。戻らなければ身勝手な男になりますから、戻って正解なのですが、戻ったら琳琅と結ばれることはないですよね。琳琅が容若と「一緒に行く」と答える姿も見納めかも、と思ってしまいました。今のまま、容若を思っていてほしいです。