読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

天天晴天:台湾ドラマと中華なドラマ

台湾ドラマや中華なドラマの感想を書いています。吳慷仁が好きです。

「皇帝の恋 寂寞の庭に春暮れて」第16話・第17話

「皇帝の恋 寂寞の庭に春暮れて」(寂寞空庭春欲晚)第16話、第17話、三角関係はここがひとつの山場なのでしょうか。

 

以下、ネタバレあります。

 

 

 

 

第15話で心がズタズタなのに琳琅に刺されて身体まで傷ついて気の毒極まりなかった容若でしたが、第16話早々、自分の命を懸けて姉である恵妃に琳琅を助けるよう懇願し、その場で倒れました。容若、色々な意味で大丈夫な気がしません。

容若は、清国一の才子な上に皇帝に忠実、愛する琳琅には一途ですべてをかけて守ろうとするというパーフェクト男子ですが、いかにもお坊ちゃまな感じもします。そのお坊ちゃまっぽさに、彼を導き守る姉の恵妃も大変だな、と思ってしまいました。

納蘭家の人であれば、記憶が戻った琳琅を宮廷に置いておけないと考えるのは当然であり、ましてや皇帝の妃である恵妃にとって琳琅は邪魔な存在でしかないはずです。それにも関わらず、弟との約束だから、と琳琅の命を奪わない恵妃。いつかこの人が琳琅の命を狙うことを容認する日が来ても責められない、とさえ思います。

 

皇帝に好意を伝えられ、自分には8年間想いい続けた人がいると告げた琳琅。もうその人を刺しちゃったのに。

そして恋に悩む皇帝の相談相手は容若。琳琅の想い人を知りたいとか、琳琅が記憶を失わなければその男が入り込む隙は無かったのにとか、琳琅を悲しませる男を絶対に許さないとか、容若、ここでもグサグサ刺されます。臣下でなければ告げることもできるけれど、黙るしかないですよね。

 

琳琅はまたもや宮廷脱出に失敗してしまいました。それも皇帝自ら抱いて救出したことによって、琳琅が皇帝の女性であるということが周囲に明白になっていきます。

けれども、琳琅が罰を受け雪の中で耐えている間に思い出したのは、容若との幸せな日々であり、意識が朦朧として倒れる瞬間に見たのは容若の姿。容若が書いた「一生一世の縁」という言葉も、変わらない心を示す梨の花の玉も、今でもお互いを思う二人という意味では何も変わっていないのに、二人は引き離されていきます。

 

琳琅を皇帝が連れ去ったことを知った時に容若が吐血するのですが、これは何が理由なのでしょうか。

刺された後に首飾りを直していたとき体調が悪い様子だったので、何か病気なのでしょうか。酒の飲み過ぎ、ではないですよね。

張彬彬は血を吐き慣れていないのか、吐き出す前から唇に赤いものが見えていて、シリアスなシーンなのに、ちょっと笑えました。

 

容若お坊ちゃまは、琳琅を思うあまり納蘭一族を危険にさらしかねないため、父により監禁されてしまいました。

いくら容若が自分一人の問題で他は関係ないと言ったところで、容若は納蘭家の跡取り息子ですから、父親の主張も怒りももっともです。しかし、そこは清国一の才子(大丈夫か?!)容若、父と姉の忠誠心を伝えて許しを請い、自らを罪臣と称して責任を負う文をしたためます。ああ父、まったく安心できず。

 

皇帝に助けられたものの意識の戻らない琳琅は、うわ言で、若様、と発してしまいました。それも、行かないで、連れて行って、死なんて怖くない、離れないで、と連続技で攻めてきます。皇帝の嫉妬心を煽りまくったところで、とどめのように、「一生一世の縁」を信じて、と口にしました。

容若、さようなら。

皇帝はついに気づきました。「一生一世の縁なれど二つに裂かるる悲しみよ」。ちょっと遅いけれど、ようやくしっかり気づきました。

 

意識を取り戻した琳琅に、想い人を尋ねる皇帝。このシーンのハウィック・ラウはいいですね。真実を知った衝撃、思い悩む気持ち、琳琅を思う心、奥底に抑えこんだ怒り、そういった複雑な思いが伝わります。

 

お坊ちゃま容若は、富貴と引き換えに琳琅を欲しいと申し出ます。なんて積極的なのでしょう。

「なぜ、やらねばならぬ」。皇帝、ごもっともです。

信頼する兄弟、最愛の女性、その二人に騙されたと怒りをあらわにし、剣の先を容若に向ける皇帝。皇帝にとって、結果的にとはいえ、騙されたことが一番傷つきますよね。

と思ったのも束の間、琳琅が容若の前に進み、身を挺して容若を守り、自分を殺すよう求めました。琳琅、それは火に油となぜ気づかない。

皇帝が、共に死ぬことはさせぬ、と言うので、どのような手に出るのかと思いましたが、予想を超える意地悪っぷりに驚きました。琳琅を側仕えの女官に命じ、容若を昇進させて自分の側から離れられないようにさせます。自分の女として琳琅を側に置き、二人でいるところを容若に四六時中見せつける魂胆ですね。皇帝、陰湿です。

 

この皇帝の勅命の意味を理解するのは恵妃だけ。容若の苦しみを思う恵妃は、本当に弟思いです。琳琅に対しては女性ならではの見方もあり、これから先は厳しい行動に出るような気もしますが、ここまで見守ってくれるお姉さんがいる容若は幸せ者な気もします。

一方、事情を読めない父、納蘭明珠。勅命に、ついに納蘭一家が終わる覚悟をしたかのようでしたが、思わぬ息子昇進の知らせに呆然。お父さん、お疲れ様です。

 

容若と二人きりになり、少年時代に共にオーバイを倒した話をして、共に奸臣を倒した子供になって喧嘩し合おうと持ち掛ける皇帝。素手で戦い始めたところで、少年時代の二人が重なります。このシーンでは、戦い始めたあと、大人二人に台詞はないのですが、皇帝の容若に対する気持ちも、それを理解する容若の気持ちも、うまく表現されていると思いました。琳琅をめぐる関係に問題はあれど、二人が築いてきた信頼関係は今も消えていないことを皇帝も容若も確認できたのではないでしょうか。

 

恵妃に仕える女官の提案で始めた質問ゲーム。どんどん場が冷えていきます。

恵妃の生まれた年を覚えていない皇帝。これは仕方ないです。

しかし、容若に向かって、いつ知り合った?、いつから琳琅を愛し始めた?。それは二人だけの時に聞いてください。容若も琳琅も気まずいと思いますが、そんなやり取りを自分の誕生日祝いの場で聞かされる恵妃は誰より傷ついたに違いありません。

皇帝は懲りることなく、こんどは琳琅に向かって、朕のどこが気に入らない?、なぜ愛せない?と尋ねます。答えない琳琅に、皇帝涙目。自分しか見えない皇帝に、そういうところが気に入らないのよ、と言ってしまえと思いましたが、涙目の皇帝を見ているとちょっとかわいそうにもなりました。

 

恵妃のように寵愛を奪い合うことなくわきまえた女性は、皇帝にとっていい妻のはずです。こういう妻を大切にしないと皇帝自身が損をすると思いますが、恋する皇帝には通じないのでしょうね。

 

琳琅への褒美、咳止めの薬を毒と誤解して自分が飲むと言い出す容若。皇帝は、誤解を解くことなく琳琅に薬を飲ませて後から種明かし。少々意地悪ですが、やむを得ません。

琳琅の荷物からは簫が出てきて、かつて野営地で聞いた簫の音の主は琳琅であり、容若がそれを知って簫の主の女性を自分に欲しいと申し出たことに、今になって気づきます。

琳琅を自分の元に置いたものの、容若と琳琅がお互いを思い合っていることを知ることになる皇帝の姿は、少し寂し気にも見えます。

 

今は琳琅に振り向いてもらえない皇帝ですが、これは「皇帝の恋」。ここから挽回していくのでしょう。一方の容若はあまりにも琳琅優先なところが少々心配です。