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天天晴天:台湾ドラマと中華なドラマ

台湾ドラマや中華なドラマの感想を書いています。吳慷仁が好きです。

「皇帝の恋 寂寞の庭に春暮れて」第20話・第21話

「皇帝の恋 寂寞の庭に春暮れて」(寂寞空庭春欲晚)、琳琅も容若も本当にお互い好きだったのね、と思った第20話・21話。第21話の凧揚げを境に、流れが変化するのでしょうか。

  

以下、ネタバレあります。

 

 

 

 

容若が翠雋との結婚を皇帝に願い出てしまいました。容若はどこまでも自分を犠牲にして、琳琅を守ります。

皇帝は、またもや、は?、ですよね。あれだけ琳琅との相思相愛っぷりを見せつけられた直後に、実は翠雋を好きでした、と言われても、信じられません。本当かと尋ねる皇帝に、真面目な容若は、一生一世の縁、結婚したら翠雋以外の女性を愛さないと答えます。もっと隙のある回答をして、元サヤのチャンスを残してくれていいのに、入念な回答ができてしまう容若の有能さが泣けます。

 

弟である容若が身分の低い女官を正室に迎えたことで、妃嬪から嫌味を言われる恵妃。恵妃のように、名家の娘として立場を十分にわきまえた生き方をしてきた女性にとって、跡取り息子の弟が下働きの女性を正室にした上に、自ら結婚を願い出たことで私通を認めたことになるというのは、屈辱的なことに違いありません。

 

酒と剣で琳琅への想いを発散させようとする容若。

容若を想う心を整理できず思い出の簫を吹く琳琅。

容若がもし、もうちょっとだけ自分勝手だったら、琳琅と結ばれていたでしょうに、などと思いながら見ていたら、なんと琳琅、その簫を翠雋に贈りました。

え…。そんな火種になりそうな結婚祝い、欲しくない。

 

琳琅にとっては、これまでの自分の容若への想いを翠雋に繋いでほしかったり、自分の替わりに翠雋に幸せになってほしかったりするのかもしれませんが、翠雋にしてみれば、夫と元カノの思い出の品を自分の親友でもある元カノからもらって嫁に行くようなものなので、いただかない方が幸せなはずです。

 

琳琅はまるで、愛する人を失う女性のようです。容若と翠雋の結婚式の日、琳琅は容若を想い、容若のように酒をあおり続けます。先に容若を手放したのは琳琅なのですけれどね。言葉では拒み、結婚を受け入れることができなくても、容若を愛する気持ちに変わりはなく、今でも深く愛しているということなのでしょう。

容若は容若で、婚儀の時にも琳琅を想っています。式のあとも、一人、梨の花の玉を手に涙する容若。

琳琅も、容若も、そして翠雋も、誰も幸せにならない結婚です。でも、この結婚がなければ翠雋は命を奪われていたのですから、上手には進められなかったけれど、琳琅も容若もできる限りのことをしたのですよね。

 

琳琅が容若だと思い抱きついた相手は皇帝でした。

皇帝は、容若の結婚が決まってから沈んだ様子の琳琅に、決して近づき過ぎず、そっと見守り続けます。皇帝、好感度アップ。

琳琅が皇帝を容若と間違えた場面の少しあとに、小徳子と皇帝を間違えるシーンが登場します。ここで、皇帝が「次は間違えるな」と言って去っていくのですが、これはこの台詞を言わせるためのシーンですよね。この「間違えるな」は、直接的には、小徳氏と自分を間違えたことを指していますが、皇帝が真に伝えたいのは、自分を容若と間違えるなということでしょう。そして、この容若と間違えるな、という言葉は、後に、もうひとつの意味を持って再登場するはずです。虎の絵を描いた思い出の相手である自分を容若と間違えるな、と。

 

芸初は積極的ですね。太監の意味もわからず、教わっても意に介さず、ただ純粋に長慶を想う芸初は、長慶の奥にしまわれていた彼本来の心に触れ、彼を揺さぶっていきます。

 

琴を弾く容若のもとに、合奏がしたいから簫を教えてほしいと言って翠雋が取り出した簫は琳琅があげた簫でした。驚く容若に琳琅にもらったと笑顔で話す翠雋。翠雋にしてみれば、親友からの贈り物ですものね。容若も自分を落ち着かせるしかない、と思いきや、つぶやくようにひとこと、「くれるか」と言いました。…。もらうのか、容若。

ちょっと考えれば怪しいおねだりにも、翠雋は即答かつ笑顔で快諾。私の物は若様のもの。いつかこの誠実な翠雋が真実を知って傷つく日が来るかもしれないと思うと今から不安です。

 

結婚してから一度も自分の部屋に来ない容若、「前の人」という女官の言葉、壁にかかった女性の絵、琳琅に渡してほしいと預けたのに持ち帰られた人形、容若が帯に挟んだ梨の花の玉、翠雋は疑問を抱き始めます。

梨の花の玉をねだり、玉を手に容若とともに皇帝を訪ねた翠雋は、自ら願い出て琳琅と二人きりになりました。確信した様子で隠し事をしていないかと琳琅に迫る翠雋。以前から容若が好きだと琳琅に話したり、詩を書いてもらったと喜んで琳琅見せたりしていたのに、そのときすでに、琳琅と容若は想い合っていただなんて、信じていた親友に裏切られるような思いです。琳琅に対してもっと怒りをぶつけてもおかしくはないのに、翠雋は、容若が琳琅の想い人であると知っていたら自分は死んでも彼に嫁がなかったと涙します。親友に隠し事をされ、妻としても辛い状況なのに、それでもなお琳琅の気持ちを想う翠雋。「あなたの想い人を奪った罪人になった」だなんて、翠雋は悪くないのに。

あの人は今でもあなたの面影を追っていると言って泣く翠雋。自分が愛されていないことを知り、親友である琳琅のことを思いながらも、容若をもう忘れて、私から取らないでと言って泣き崩れ謝り続ける翠雋は切ないです。

 

容若と手合わせをする皇帝。互角のようでしたが、最後に容若の剣が真っ二つに折れて落ちました。この先の運命を象徴するようで、容若派にとっては不吉です。

 

翠雋から、自分たち二人の幸せを願ってほしいと人形を渡された琳琅。翠雋、ちょっとこわいですが、このくらいは仕方ありません。琳琅は、かつて容若と揚げた凧を取り出します。ここにも思い出の品があったのですね。そして、皇帝に付き添われ凧を揚げ、その糸を自ら切りました。「過去は風と共に去った 今日から新しい人生を歩みます」。容若を忘れる決意をしたのですね。

 

自ら決断できた琳琅とは違い、まだまだ琳琅を想い続ける容若。真実を隠すために嘘までついて琳琅を守った容若ですから、騙されたままの琳琅のように忘れることができないのも当たり前。容若の部屋にある琳琅の絵を外してしまう翠雋を応援してあげたい気持ち2割、容若のために触らないでおいてあげてほしい気持ち3割、この状況から逃げ出したい気持ち5割。

 

琳琅は自分で決意しただけあって明るくなってきました。皇帝との距離も近づいてきています。いよいよ主役二人の世界が始まるでしょうか。

 

容若はもう打つ手がないですね。そして容若の1か月の休暇が気になります。