読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

天天晴天:台湾ドラマと中華なドラマ

台湾ドラマや中華なドラマの感想を書いています。吳慷仁が好きです。

「皇帝の恋 寂寞の庭に春暮れて」第38話

「皇帝の恋 寂寞の庭に春暮れて」(寂寞空庭春欲晚)、第38話。やっぱり容若が好き。

 

以下、ネタバレあります。

 

 

 

 

太皇太后が琳琅の素性を調べ始めました。画珠が儲秀宮で琳琅に抱かれて亡くなったこと、皇帝が画珠の死以降、琳琅の元を訪れなくなったこと、琳琅の家族は全員他界していて親族すらいないこと。琳琅はいったい何者なのか、疑問を抱くのも当然です。

 

容若は琳琅に皇帝が疑い始めたことを伝え、長慶を急がすように話します。

琳琅は、皇帝にはたくさんの家族がいるけれど兄は1人で生きてきた、自分も兄と共に宮廷を去ると伝えます。

琳琅の苦しみを理解し、自分を大切にするようにと言う容若と、同じ言葉を容若に返す琳琅。二人はもう恋愛関係にはないものの、今もまだ、二人にしかわからない世界を残しているようにも見えます。

琳琅が、今言わなければもう機会が無くなると言って容若に伝えたのは、記憶を失っている間自分を支えたのは容若の愛だった、という感謝の言葉でした。容若がいなければ今の琳琅はいない。終わったことだけれど、確かに存在した二人の時間。容若はここで、琳琅が待っていたのは皇帝だったのだから自分の幸せな8年間は本来皇帝のものだと話します。容若は琳琅を私利私欲で隠したわけでもなく、皇帝から奪うために琳琅が待っていたのは自分だと名乗ったわけでもないのですから、そんなことを思う必要もないのに、こういう冷静さを持ち続けるところはいかにも容若らしいです。容若は今でも琳琅を想いながら、琳琅の皇帝への愛をいっさい邪魔せず、見守り、支え続けます。

 

容若が最後に、「良児」と呼びかけたところを、恵妃が目撃してしまいました。

恵妃はすでに、太皇太后付きの女官スマラが琳琅の出自を調べていたことを納蘭逸から聞かされています。琳琅を生かしておけば納蘭家が滅びると言う恵妃。納蘭逸は、恵妃の言葉の意味を理解し、琳琅の命を奪うべく立ち去ります。

このとき、恵妃が納蘭逸を呼び止め、心配そうな表情で気を付けるように言うのですが、これはどう見ても納蘭逸とのお別れが近い合図にしか見えません。

 

それから20秒も経たないうちに、納蘭逸は長慶に刺されてしまいました。早い。そして恵妃の元に帰り絶命する納蘭逸。早過ぎます。

少女時代の恵妃を演じている俳優さんはかわいらしく、すらっとした姿が大人の恵妃に通じるものがありますし、少年時代の納蘭逸を演じている俳優さんもくっきりした目元が印象的です。恵妃と納蘭逸は、青いことなど言わず大人の世界を生きていただけに、お互いの素直な思いの見える少年少女時代が心に残ります。

 

宮廷を脱出しようとした長慶と琳琅でしたが、皇帝に捕まってしまいました。長慶が兄だということも皇帝に知られています。

皇帝に家族を殺され残ったのは兄と自分だけ、そう思う琳琅と、琳琅には自分がいると言う皇帝。

皇帝、それは甘い…。

皇帝という地位に居続けると基本発想がお気楽になっていくものなのでしょうか。

 

恵妃は、皇帝のもとを訪れ、万死に値する罪と跪き、琳琅が納蘭家で育った経緯を話します。容若と琳琅が恋に落ち、父親が反対し、自分が宮中に琳琅を送り込んだことまで、すべてを伝える恵妃。ただ一つの嘘は、琳琅を救ったのは自分だと言ったことでした。皇帝を欺いた罪を自分の命で償い、納蘭家を守ろうとします。

ところが皇帝の答えは、琳琅を救った感謝でした。そして、真実を他言しないように口止めをします。

恵妃は、真実を知りながら自分の命を狙うかもしれない罪臣の娘を側に置く皇帝に、虚しさを感じたに違いありません。

 

有能な女官スマラを抱える太皇太后は徐々に真実に近づき、真相をつかむべく、恵妃のところにやってきました。太皇太后に琳琅の素性を問われ、皇帝に口止めされていることを伝えるものの、結局は真実を告げることになる恵妃。気の毒な役回りです。

 

太皇太后に呼び出された琳琅。

殺したいのに殺せない、愛したいのに恨みを忘れられない。

愛する相手が誰であれ、琳琅は家族の仇を受け入れることはできない人なのでしょうね。

画珠を殺した犯人を問われ、罪をかぶった琳琅は、太皇太后に投獄されてしまいました。

 

琳琅に心を奪われ理性を失っている、という太皇太后の言葉はごもっとも。皇帝がここまで琳琅に執着しなければ、今の事態を解決する糸口も、起きなかったはずの不幸な出来事もあったはず。皇帝の思いは、手に入らないものほど執着が強まる典型な気もします。

 

皇帝と牢で対面した長慶は、父親を謀反人とする皇帝に、その証拠を問います。オーバイと徒党を組み法を無視したと答える皇帝に、ならばオーバイを重用したのが悪い、皇帝の重心が悪人だと疑わないと切り返す長慶。長慶、切れる。父親が軟禁中に脱出したのは妹の誕生日を祝うため、皇帝は調べもせずに惨殺した、罪があったとしても一家皆殺しにする必要はなかったはず、という長慶の主張と、親王府に兵が控えていた以上叛意があったとする皇帝の主張。長慶の罪により琳琅を殺す、殺さない。二人の主張がぶつかり合う中、長慶は、琳琅が宮廷の残ったのは皇帝を自分の復讐から守るためだと伝えます。長慶もまた、琳琅を命に代えても守りたい人の1人なのですよね。

 

小徳子、女装が似合います。似合い過ぎて深刻な雰囲気ぶち壊しです。

 

せっかく皇帝が逃そうとしてくれたのに、長慶を心配し逃げないと言う琳琅。皇帝の命で琳琅を失神させ連れ去る容若。

皇帝が琳琅に心奪われたのは確かながら、琳琅を命がけで守るのは皇帝だけではなく、琳琅もまた、兄の命も容若の命も、自分の命をかけて守ろうとする。琳琅はもし、皇帝と結ばれたとしても、それだけでは幸せになれないのかもしれない、そんな気がしてきます。