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天天晴天:台湾ドラマと中華なドラマ

台湾ドラマや中華なドラマの感想を書いています。吳慷仁が好きです。

「皇帝の恋 寂寞の庭に春暮れて」第39話

「皇帝の恋 寂寞の庭に春暮れて」(寂寞空庭春欲晚)、第39話。気づけば残り2話でした。

開始早々、「第39話『容若の献身』」の文字。すでにかなり献身的なのに、これ以上尽くされるのかと思うと、不安しかありません。

 

容若を演じている張彬彬は、ジェン・シュアン(鄭爽)主演の「シンデレラはオンライン中!」(微微一笑很傾城)にも出演していますが、少し前に日本放送された回にようやく登場しました。食堂のお兄ちゃんとして。濃いというかくどいというか、ものすごく個性的な顔立ちに見えます。そして大きい。眉毛のおかげかコック帽も似合います。琳琅(鄭爽)がいるのにまったく気に留めない張彬彬は新鮮です。

 

以下、ネタバレあります。

 

 

 

 

民家で目覚めた琳琅にもとにやってきたのは長慶でした。琳琅は、皇帝への恨みは捨てて新しい人生をやり直そうと言いますが、長慶は答えません。

街中を琳琅と歩いていた長慶は、サンザシ飴を見て芸初を思い出します。もしも芸初が生きていたら長慶の人生を変えることができたかもしれないのに。

 

納蘭明珠と容若による調査の結果、琳琅と長慶の父、阿布鼐の名誉が回復されました。皇帝が名誉を回復するということは、自ら行った一家皆殺しは誤りだと認めることです。前言を覆すのは無責任な暗君のすることだという太皇太后の指摘はいつもながら真っ当です。太皇太后は、皇帝にとっては煙たい存在かもしれませんが、常に大局を見極め、私情に流され過ぎず、厳しくも愛ある導きをしてくれます。ところが、皇帝にはなかなか届かない。恋愛ボケのせいなのか、聡明さが不足しているせいなのか。いい加減気づけ、と思ってしまいます。

一見、見事な切り返しに見える、過ちを認め正すことは暗君にはできない、という皇帝の釈明も、所詮は琳琅のためなのが見え見えなので、説得力がありません。皇帝は、1人の男性としては優しく、誠実な人ですが、皇帝としては恋に溺れ、多くを見失い過ぎです。

 

皇帝:阿布鼐の墓が完成した暁には堂々と琳琅を迎えられる

え…。

皇帝、琳琅を手放してあげないのですね。名誉が回復され墓が完成したところで、琳琅の気持ちに整理がつくとも思えません。琳琅の幸せが何か、それを考えるよりも、自分が琳琅と共に過ごすことに執着するのは、この人が皇帝だからなのでしょうか。

 

太皇太后は察しがいい人です。皇帝が納蘭親子に琳琅の父親の件を調べ直すように命じた時から、それはいずれ琳琅を皇宮に呼び戻すためだろうと読んでいました。そして真実に迫りつつある太皇太后は、女官スマラに琳琅の居所を探すよう命じます。

 

琳琅が刺客に襲われ、その刺客を呉三桂が捕えました。刺客は、自分は皇帝に差し向けられたと言いますが、どう見ても怪しいです。

呉三桂は、長慶に、琳琅が病気になったと手紙を書き皇帝をおびき寄せるようにと持ち掛けます。長慶は、眠る琳琅に向かって詫びつつも、あの赤い虎を手に皇帝のもとに向かい、琳琅が重病であると伝えます。

 

芸初と画珠の墓前にやってきた琳琅は、偶然にも翠雋と再会しました。翠雋から、皇帝は琳琅を連れ戻すつもりだと聞かされても、戻れない、無理だと答える琳琅。理由を問われても答えず、自分が死んだらこの場所に葬ってほしいと話します。長慶の動きに気づいている琳琅は、長慶たちの復讐から身をもって皇帝を守るつもりなのでしょうね。

 

翠雋は、琳琅と会ったことを容若に話します。翠雋と容若の結婚は翠雋の命を救うためのもので、容若はずっと琳琅を想い続けたままですが、誠実な容若と善良な翠雋は、時間を重ねるごとに、二人なりの生き方をみつけていかれるようにも思えます。容若が薬を飲まないと皇帝に言いつけてみたり、夫が想い続ける琳琅のことをきちんと話してあげたり、翠雋はいい奥さんですよね。

琳琅を心配する翠雋に、陛下の子がお腹にいるのだから大丈夫だと答える容若。喜びながらも、自分に言わなかったことを不審がり、なぜ知っているのかと尋ねる翠雋。長慶が伝えてきたと答えた容若は、これが罠だと気づきます

小徳子が馬で皇帝のもとに駆けつけ、琳琅を訪ねていかないように、という容若の言葉を伝えます。容若、手配が早い、と思ったものの、皇帝は聞き入れずに出発してしまいました。

不安…。

どうして信頼する容若の言葉を聞き入れずさっさと出かけていくのでしょう。せめて確認くらいはしてもらいたいです。容若の「献身」が不安でなりません。

 

重病の琳琅を訪ねるべく、皇帝がやってきました。そこに爆弾を仕掛け、導火線に火をつける呉三桂と、岩陰に身をひそめる長慶。罠だと気付き馬で駆けつけた容若が身を挺して守ったのは、皇帝のふりをした琳琅でした。琳琅をかばった容若の背後で大爆発が起きます。琳琅が皇帝の身替りになり、その琳琅を容若が身を挺して守る。「容若の献身」は切ないです。

容若を抱きかかえ心配する琳琅に、容若は、琳琅の頬に手を添えながら、一生君を守ると約束したはずだ、と答えます。容若、久々に積極的。もう容若と琳琅の物語でいいような。

 

琳琅と容若は、呉三桂と長慶たちに囲まれてしまいました。琳琅を殺そうとする呉三桂とそれを止める長慶。

そこに再び馬車がやってきました。皇帝の到着です。

遅いっ。

黒装束の男たちに刀を向けられても動じることなく、8年前に呉三桂呉子墨)が琳琅の長兄をそそのかし朝廷に反抗させた、と、解明された真実を堂々と宣います。さらに素手で悪党を倒し続ける皇帝。なんでそんなに強いのか。

兄の復讐から皇帝を守るために身代わりになった琳琅と、そのことを知り身を挺して琳琅を守った容若、という二人の献身的な姿をよそに、ヒーロー然と活躍する皇帝は、どこかずれているというか、そんなに強かったならもっと必要な時に活躍してというか。でもこれはハウィックさんの見せ場だからいいのか、などと邪念にさいなまれていたら、容若が血を吐き意識を失ってしまいました。容若…。不憫です。

 

呉子墨に利用されていたことに気づいた長慶は、彼に斬りかかります。ところが、瞬時に琳琅を人質に取られてしまいました。容若を抱きかかえていた琳琅が呉三桂に引っ張られたせで、意識のない容若はそのまま地面に倒れる羽目に。またもやかわいそうな容若。

琳琅を人質にされた長慶は刀を捨てざるを得ず、呉三桂に斬られてしまいます。呉三桂が止めを刺そうとしたその時、皇帝がやり投げ並みの遠投で呉子墨を仕留めました。皇帝、遅い…。こんな技術を持っているというのに。最後の一撃はかわせたものの、もはや手遅れです。長慶は琳琅に抱かれて亡くなってしまいました。

琳琅を巻き込んだことを謝り、もう守ってやれない、と言うのですよね。長慶(涙)。もう疲れた、滑稽だなと言って一筋の涙を流す長慶は、どれだけ辛い日々を送ってきたのでしょう。親王家の息子ながら少年時代に家族を殺され、自らも重傷を負いなんとか逃れ、復讐だけを支えにすべてを捨てて一人で生き抜いてきた長慶。利用され、大切な人を失い、妹と再会したときには、もう戻れない場所にいました。もし来世があるのなら、長慶には幸せな人生を歩んでほしいです。

 

太皇太后の配下がやってきたため、皇帝は、琳琅を逃します。小徳子が御する馬車に乗る琳琅と、琳琅に抱えられた長慶。そして容若はどこへ。

 

琳琅は太皇太后によって捕えられ、投獄されてしまいました。

太皇太后は、女に心を奪われ軽率な行動を取ったと皇帝を責めます。太皇太后のご指摘は本当にごもっともです。皇帝が度を越して動けば動くほど、琳琅も、周りの人たちも幸せから遠ざかっていきます。皇帝が他の妃嬪たちを尊重し、立場をわきまえた行動をすることこそ、愛する琳琅を守る道なのに、皇帝は自分が琳琅を手にすることに執着しているように見えてしまいます。皇帝には、琳琅を求めるだけではなく、愛する人にとっての幸せを考えてほしいです。

 

消えた容若は誰かが救出してくれたと信じ、最終回を待ちます。