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天天晴天:台湾ドラマと中華なドラマ

台湾ドラマや中華なドラマの感想を書いています。吳慷仁が好きです。

「夏の協奏曲」 第19話から23話まで

「夏の協奏曲」(戀夏38℃)、第19話から第23話まで。終盤に向けて盛り上がる部分、といったところでしょうか。かなりおもしろくなってきました。

 

ここまで来ても金門の街並みや文化がしっかり物語に組み込まれていて、これ作った人、どれだけ金門を愛しているのかと呆れるほどに素敵です。

 

以下、ネタバレあります。

 

 

 

 

第19話の沙虫(沙蟲)が李静(李靜)を慰めるシーンがいいです。

李静を好きだったけれど自分ではだめだと確信したと話す沙虫。努力してもだめなことはあると言い、李静に対しても阿寛にこだわるなと語りかけます。

李静もああ見えて素直なところがあって、昔も今も、自分を真っ先に慰めてくれたと言って涙しながら謝るんですよね。この、相手の思いをわかっているけれど恋愛として好きではない、というときの伝え方は、たいてい厳しい通告のように重くなりがちですが、李静の言葉は、相手の思いをわかっていたという部分にもポイントがあって、彼女の中にある優しさを感じさせます。

李静、癖の強い外見のお嬢様ですが、中身は割とか弱い女の子なんですよね。まあ頑固さとわがままさでか弱さはほとんど感じられませんが。

 

沙虫はここで、これからも君がつらい時は俺が真っ先に君を慰め笑わせてやる、って言うんですけど、沙虫、えらい。沙虫に抱きついて泣く李静、よりも、その李静を胸に涙する沙虫が、つらいけど、いいです。ずっと好きだった女の子を追ってきて、でも叶うことなく手放していく男性の気持ちがとてもよく描かれていると思います。

 

李静役の女優さんはあまり好きなタイプの女優さんではなく、お嬢様という設定をふまえても髪型や服装が謎で微妙な印象だったのですが、入院中の李静のときに、ほとんどノーメイクだったところで一気に好感度がアップしました。

唇のかさつきや肌のわずかなそばかすも映るほどで、本当にすっぴんなんじゃないでしょうか。こういう細かい所の積み重ねは役に説得力をもたらしてくれます。

 

中盤以降、私的評価を上げている許磊。

阿寛の胸で泣き叫ぶ李静を残して立ち去る際の、李静母を外に出してティッシュの箱を阿寛に渡す辺りで見せる、困った事象を合理的に解決する男性脳の男っぷりが素敵でした。

合理的な解決だけれど感情が動いていないのではないし阿寛や李静の思いもきちんと掌握している、そんな許磊は頼れる男性だと思うんですよねえ。なんで登場人物にモテないんだか。

許磊の気遣いを察知し、気遣いすぎて疲れないかと聞いてくれる李静がいい人にみえます。

許磊、せめて酒造りで成功してもらいたいです。

 

阿寛を諦めきれない李静ですが、本人は諦めようとしているし、母親も接近を懸念しているし、まともな人たちで良かった良かった、と思ったのに、君の力になりたいと接近してくる阿寛。暗闇がこわいならそばにいると言う阿寛。そばにいて手を取ると言う阿寛。

わかっていない男、阿寛。

しっかり李静を執着させて悪い子コースに導きます。

 

それに比べて一瞬で視力回復を見抜く許磊。できる。

李静の視力回復を伝えるか悩むときも自分の思いを冷静に見つめているし、小青へのサプライズもピアノ博物館でピアノを弾けるように申し込んでおいたこととか気が利いているし、登場人物のみんな、許磊の魅力に気づこうよ。

 

許磊が小青に告白したとき、小青が涙するんですよね。このドラマは一方通行の思いを伝える場面がいくつかありますが、どれもとてもいいシーンです。恋愛としては一方通行だけれど、心は通い合うような、そんな温かさがあります。

 

視力回復を隠して阿寛を束縛する李静は問題外に嫌な女ですが、小青は小青で、李青と同じ色のマニキュアを塗ってと阿寛に言ってみたり、見えない李静に黙っていればわからないと内緒で自分の応援ワッペンを阿寛に貼ってみたり、意外と女のいやらしさをちらつかせてきます。

張り合うかわいさ、というには湿度が高くて、女ってこわい。

 

実は、小青よりも天晴の方が阿寛に合っているんじゃないかと思うんですよね。

天晴が小青と入れ替わって阿寛と出かけたとき、風獅様を盗んだ泥棒を追う天晴みたいな子を阿寛は好きそうだなあと思い、この二人に前向きな爽やかさを感じました。

天晴と阿寛、小青と許磊という組み合わせの方が合うと思うんですよねえ。

 

とはいえ、小青と阿寛にはしっかり幸せになってもらいたいです。

 

沙蟲も、鴨子も、許磊も、一応李静も、しっかり恋愛しています。

まさに戀夏38℃。

許磊はせめて仕事で成功して終わりますように…。