天天晴天:台湾ドラマと中華なドラマ

台湾ドラマや中華なドラマの感想を書いています。吳慷仁が好きです。

「アニキに恋して」 第26話

「アニキに恋して」(愛上哥們)第26話。

翰昇もこわいけれど、萬豪はもっとこわい。

パパも迫力でしたが、目を真っ赤にした翰昇もよかったです。

 

以下、ネタバレあります。

 

 

 

 

何も悪くない哲瑞が怪我をし失明する可能性のあることに責任を感じすっかり落ち込んでいるズーフォン(子楓)。いつもながら打たれ弱いです。

そんな子楓を包み込むように慰めるヤーヌオ(亞諾)。男としては、やっぱり亞諾の方が頼りがいがあって素敵。

 

子楓がジャールイ(哲瑞)の病室に泊まり込んでいたとは衝撃です。

哲瑞は、子楓に亞諾を大事にするように頼み、亞諾を守るためにも自分の命を大切にしてほしいと話します。亞諾が悲しむ姿は見たくないという、いかにも二番手的な哲瑞。哲瑞は亞諾の笑顔が好きなのですね。

 

哲瑞、無事退院。

まだ休養が必要な哲瑞に代わり、亞諾と子楓がチューピーの世話をしに動物病院にやってきました。「パパの帰りを待っていようね~」「パパに会いたい?」亞諾がただそう語りかけただけで「パパ」に反応し嫉妬する子楓。幼稚です。チューピーを洗っている桶の水を掛けあっていたら、チューピーが桶から出て行ってしまいました。チューピーを慌てて押し戻すメーガンがかわいい。

 

チューピー、子楓、亞諾、そろって髪飾りを付けて自撮り。もはややりたい放題です。

自撮り設定なのですが、一度だけ、バロン・チェンの携帯を持っているはずの手が画面に入りチューピーの顔の向きを直します。そこも含めて楽し気なシーンなのですが、こういった部分、本当に気にしないのですね。気づかないはずはないので、そういった細かさよりも楽しさが優先ということでしょうか。

 

連絡がないとチンヤン(青陽)が怪しむと病室からメールをするナナ(娜娜)。

親分(刑天)の提案でテレビ電話をすることになりました。服や背景を二人で検討。病室の壁を背に電話を掛けます。

会いたい、とラブラブモードの娜娜を嬉しそうに見つめる父、刑天。その視線を感じ、「天天」下のレストランで待っていて、と父を追い出し、すっごくすっごくあなたに会いたい、と青陽に語りかける娜娜。この時の娜娜のちょっと元気な話し方がとてもかわいいです。

 

刑天は、外出が長いと青陽が怪しむからと、娜娜に帰されてしまいました。そこに、ハンション(翰昇)の父、ワンハオ(萬豪)がやってきます。

萬豪を演じているのは、「敗犬女王」の“しゃもじ”、陳為民。この俳優さんは日本放送されたドラマにとてもよく登場しますが、「命中注定我愛你」の二姐夫としゃもじが印象的過ぎて、他がすべて偽物に見えてしまいます。

萬豪は、刑天たちから、子楓父が救出されたときに握っていたカフスボタンを見せられますが、知らないと答えて帰っていきます。

萬豪が向かったのは、予想通り、息子、翰昇のところでした。翰昇が絡んでいることに気づき、厳しく問い詰めるだろうとは思いましたが、なんと、いきなりアイスペールを投げつけました。パパ、こわい。初めて翰昇が気の毒になりました。このこわさならグレても仕方ない気がしてきます。

このシーン、おそらく、翰昇役の王家梁に当たらないように上の方に投げたのだと思いますが、それでも勢いがすごく、氷が飛び散り、壁に当たって割れたらしいアイスペールの欠片が氷と一緒に跳ね返ってきます。さらに赤いガラスの破片がまるで血のように散らばって、本当にこわいんです。そんな中、翰昇を蹴り、瓶を掴んで殴りかかろうとする萬豪。翰昇の「俺は息子だろ!」という台詞に、本当だよ、と思ってしまいました。

 

あのカフスボタンは、萬豪が翰昇にあげたものでした。道を外れた残忍なマネをしたと翰昇をしかりつける萬豪。翰昇が、青陽の両親に麻薬密売を知られたと告白した途端、萬豪は翰昇を叩きつけます。

翰昇はバカ息子なのですが、萬豪のあまりの厳しさと怖さに、翰昇がかわいそうになってきました。父親のため、自分たち呉家のためにやったと言う翰昇ですが、萬豪は翰昇の胸に銃を突きつけます。もうここまでで、どれだけ翰昇が父親に認められずに生きて来たか、そして認めてもらいたかったかが伝わっているので、その父親に銃を突き付けられた翰昇がかわいそうになってしまいます。翰昇、泣いている…。目を真っ赤にしながら、俺が間違っているなら撃て、という翰昇。普通に見れば間違っているわけですが、翰昇には翰昇の思いがあるので、バカ息子というだけでは片づけられない気分になります。

 

子楓のもとに行き、翰昇のこれまでを詫びて子楓に頭を下げ、翰昇がバカをやっても大目に見てほしいと頼む萬豪。萬豪にとって、翰昇は大切な一人息子なのですよね。

 

退院できることになった娜娜。傷がまだ治っていないので、青陽には旅先で怪我をしたと言うことにしました。この青陽にどうやって誤魔化すかを考える娜娜たち親子の様子は、青陽含め誰もが他の人を思ってやっていることなので、嘘だけれど温かいです。

 

包帯ののぞく娜娜の足に目をやる青陽に、何も言えず気まずそうな様子の娜娜。見かねた刑天が娜娜に代わり説明をすると、ちょっと不安そうに青陽を見ながら頷き、青陽が信じた様子を見せるとホッとしたように笑顔を見せます。率直で積極的だけれどけっして器用ではない娜娜は、ちょっと大人の青陽から見たら、とても愛おしいはず。

 

子楓と翰昇、いよいよ対決です。

またもや偶然の遭遇から翰昇のもとに辿り着いた子楓と亞諾は、花火工場に事故が翰昇の仕業だと知ることになりました。

 

この対決、子楓と亞諾がどうなるか、よりも、翰昇がどこまで悪に手を染めていくのか、の方が気になります。