「カノジョの恋の秘密」 第13話
「カノジョの恋の秘密」(金大花的華麗冒險)第13話。
この世は不公平、問題はそれを受け入れるかどうか、いい言葉です。
以下、ネタバレありです。
ダーホァのことを話すグァンジュンを見るリャンエンの姿をしたダーホァはとても嬉しそうです。見た目がリャンエンなのをいいことに、兄としての気持ちか恋人としての気持ちかストレートに聞いていますが、いままでいったい何回これを聞いたことでしょう。
グァンジュンは、兄が妹を恋人にするなんて変という言葉のように、いつもそばにいてほしいけれど、それが妹としてなのか恋人としてなのか、本当によくわからないのでしょうね。
とはいえ。それ、忘れます?
空港でダーホァから渡されたプレゼントをこの日までポケットに入れたまま忘れているなんて、どこが大事なんだ、グァンジュン。こんな風だからテリーに傾いちゃうのよ。ダーホァは依然としてグァンジュン一筋で、傾いているのは見ている方だけですが、忘れていたなんてひどい。
それでも、その場でブレスレットをつけて天に向かって叫んでくれるグァンジュン哥。何よりあんな優しい笑顔を向けられたらテリーに傾いていたとしても(ダーホァは傾いていません)グァンジュンになびいてしまいそうです。
グァンジュンを演じている溫昇豪は本当に笑顔が穏やかで優しげなんですよね。定職につかず喧嘩ばかりでダーホァの気持ちに応えないグァンジュンは、他の俳優さんが演じたらもう少し荒い感じや男臭さが出たのではないかと思いますが、溫昇豪が演じたことで穏やかな包容力を感じられて、安心感が生まれている気がします。
テリー、暗過ぎてこわい。
周囲の明かりを吸収したのかのような暗さなのは、照明のせいでしょうか。すぐに家に帰れると言われたダーホァは、きちんとした説明を求めます。ダーホァって、しっかりした女の子ですよね。このしっかりっぷりが好きです。リャンエンの死を知った時も、すぐにテリーが社長の座から降ろされかねないことに気が回り、グァンジュンやダーリーの仕事を心配します。
周囲の光を吸収したかのような暗さから一転、翌朝、普通に笑顔で食卓にいるテリー。あなた、おかしくなっていますよ、と誰か彼に教えてあげてください。
この世はすべて不公平、問題はそれを受け入れるかどうか。このダーホァの言葉はとても好きです。完全な平等など存在しない、その中で、自分がどうそれを受け入れ、生きていくかなんですよね。
必要性がなくなったので契約解除、支払いはちゃんとします、家に帰れます、この内容は、ダーホァにとって好都合なはずです。それなのに、ダーホァは、私を帰すと勝手に決めるなと言って怒ります。契約書の内容もしっかり把握してテリーを論破するダーホァ。男前。
“リャンエンに縁を感じて彼女に代わってテリーを励ますべきだと思った、それにあなたはいい人だから”この理由でテリーのそばにいることを決めるところがダーホァらしいです。ダーホァは、いつも自分の意思でものごとを決めて、自分の責任で進んでいきます。それが家族のためでも、他の誰かのためでも、それを決めているのはダーホァで、とても強く意思的で魅力的な女の子です。
そんなダーホァに、私はどこへも行かずあなたのそばにいます、なんて言われたら、私はダーホァに惚れます。
すべてが無意味に思えているテリーにとって、ダーホァは立ち直る支えになるに違いありません。テリーは懸命に装っているけれど、ダーホァはそれを突破してくるのですよね。
ブレスレットはバレちゃいますよね。
ダーホァへの思いがはっきりしないグァンジュンに少々イラッとしていましたが、ようやく気持ちははっきりしてきたようです。誰よりもかわいくて特別な女性、それ、数週間前に言ってほしかったわ。車中でグァンジュンの言葉を聞くリャンエン姿のダーホァが思いっきりダーホァになっていて笑えました。バレバレな言動の割には、電話をしたら出っ歯じゃなくて声が違うかも、と心配するダーホァがかわいい。
まもなく、今のリャンエンはダーホァだということがグァンジュンにはわかってしまいそうですね。でも、早くわかってほしい。ダーホァを幸せにしてあげたいです。テリーとの時間が長くなったらダーホァもテリーも離れられなくなりそうな気がしますが、仮にそうなっても、ダーホァがグァンジュンを思うような気持ちって、一度はグァンジュンのもとに行ってからでないと整理できない気がします。だから、とにかく、一度ちゃんとグァンジュンのところに帰してあげたいのですが、ドラマ的には帰さないですよね、きっと。