天天晴天:台湾ドラマと中華なドラマ

台湾ドラマや中華なドラマの感想を書いています。吳慷仁が好きです。

「幸せが聴こえる」 第22話

「幸せが聴こえる」(聽見幸福)第22話。全33話なので、ちょうど三分の二が終わりました。

 

「社長ってすごくロマンチックなの」。

ええ、とっても。

 

このドラマ、主役二人の組み合わせがうまくいった作品のひとつではないでしょうか。

ジャンチェン役のハジメちゃんは、イケメンとしての立ち居振舞いが身についていて、自信のある男性らしい落ち着きがあります。一方のユーシーは子どもじみていて少々鬱陶しいほどなのですが、任容萱の嫌味のなさがそこをうまくフォローしています。

「幸せが聴こえる」は、このハジメちゃんの落ち着きからくる安心感と任容萱のもつ嫌味のない純真さが上手く噛み合って、ジャンチェンとユーシーの世界を魅力的にしているように思います。

 

以下、ネタバレあります。

 

 

 

ルオハンの身代わりだと思っていないか確認するユーシー母に、はっきりと身代わりではないと告げるジャンチェン。喜ぶべき言葉ですが、ちょっと脱力。

だって、それではドラマが終わってしまう。

 

本を落として、そこからルオハンとジャンチェンの写真を発見するユーシー。ここ、ちょっと安直な気がしたのは、このドラマへの期待値が上がっているせいでしょうか。

誕生日の写真で日付まで付けてプリントした写真がそんなところから出てくるなんて、平和ボケが続いていたこともあり、もう少し工夫を凝らしてもらいたかったわけです。あっさり気づかれた上に、ジャンチェンがあっさり実子でないことを伝えてしまいます。

それ、ユーシー母子の重要な問題なのに、そんなに容易に認めてどうする、ジャンチェン。

これまでユーシーをとても慎重に大事に扱ってきたジャンチェンだけに、こんな大事なことをバレていたとはいえ母親より先に話すなんて、なんだかがっかり。ここはこれまで通り、過剰なまでに大事なもの扱いをしてお姫様気分にしていただきたいところです。

 

ユーシーもまた、意外に落ち着いて受け入れていているように見えてしまい、この辺は演出などもあるのでしょうか。その後の母親への抱きつき、ルオハンへの語りといった一連の場面も、ユーシーの気持ちやその変化があまり伝わらずちょっと表面的。感情表現が単調なのかな。ひとつの転換期なので、もう少し深みのある感情を伝えてほしい気がしました。

 

このところ、主役よりも気になる二人、フェイフェイとユーアン。

やっとユーアンがあのパーカーを着てくれました。もうこれだけで泣けるレベル。フェイフェイよくがんばりました。凧揚げを教わるシーンかわいい。凧を下ろしちゃうところもフェイフェイなら許せます。

そして、ユーアン、ついに気づきました。遅いです。素晴らしいほどに遅いです。これから悩むに違いありません。

 

ジャンチェンとユーシーの愛を阻むように出てくると思っていたヤーティーは不在のまま終わってしまいました。そろそろ活躍してくれるはずですよね。お待ちしています。