天天晴天:台湾ドラマと中華なドラマ

台湾ドラマや中華なドラマの感想を書いています。吳慷仁が好きです。

「カノジョの恋の秘密」 第24話

「カノジョの恋の秘密」(金大花的華麗冒險)第24話。

 

テリーが泣いている(涙)。

テリーが駆け寄ってくる(涙)。

 

以下、ネタバレあります。

 

 

 

リャンエンが別の男性と付き合っていると誤解し、父親として娘に家庭を壊すようなことはさせないと厳しい姿勢を見せるリャンエンパパ。その言葉を聞くテリーの表情は、真実を隠してきた重さを一身に受けているかのようで見ていてつらいです。

真実を理性的に説明するテリーには決意を感じますが、同時に、罪悪感、リャンエンを任された男性としての責任感、守れなかった後悔、リャンエンを失った悲しみといった心の中の思いも垣間見え、毅然とした説明にむしろテリーが心配になります。リャンエンパパに叩かれて一気に涙を流した時には、ようやく泣けたと思ってしまいました。

 

リャンエンの死は、テリーにとっても耐え難い出来事で、もし身替りのことがなければ、リャンエンパパとともにリャンエンを見送り、ともに悲しみを乗り越えるべく支え合ったかもしれません。ダーホァを身替りにしたことで、テリーもリャンエンパパも、つらい状況になってしまいました。涙するテリーに心が傾きます。テリーの涙には勝てません。

 

チン・モー、久しぶりの登場です。

チン・モーとテリーの前でリャンエンの治療の記録を知人の医師にチェックさせるリャンエンパパ。チン・モーは全力を尽くしていたと証言する知人医師の言葉に、表情を緩め、安堵したようにため息をつくチン・モーに、ちっさい、と思ってしまいました。やっていることの割に、ちっさい。でも、リャンエンパパのもっともな批判に対し、自分の非を的確に説明し、テリーを庇ってくれたので流してあげようチン・モー。

 

リャンエンのことに浸った直後、テリーの家で料理をするリャンエンの姿のダーホァを見た時には、すぐには受け入れられないような気分になってしまいました。それなのに、ダーホァがテリーを思って料理をする姿には心安らいでしまいます。テリー疑似体験状態。

 

テリーのために、彼が好きな料理を幸せそうな笑顔で作り、彼の様子がおかしいことに気づき、気遣い、彼の顔色が悪いのはリャンエンのことが原因とわかると言葉が続かない、そんなダーホァを見ていると、けっして恩や友情だけではないテリーへの思いを感じてしまいます。

テリーからリャンエンパパに真実を告げたと聞かされ、今度こそ君は帰れると言われたとき、ダーホァは、今回は本当にお別れなのかと尋ねます。これまでは、テリーが心配だから帰れないと言っていたダーホァですが、身替りの必要がなくなった今、彼女はテリーと別れることを悲しんでいるようです。

 

すべてを受け入れる覚悟のテリーは男らしくてかっこいいです。

テリーに、「グァンジュンはこんな女性に愛されて幸せだな」と言われた時のダーホァは、複雑な表情を見せます。ダーホァの中で、少しずつ、さらに少しずつ、変化が訪れている気がします。

 

見送ったダーホァを呼び止め、彼女の元に駆け寄りキスをし、愛していると言って立ち去るテリー。去り際に「謝謝」と言った時の表情はお別れなのに、最後にこんなことをされたダーホァの心は大混乱です。

ついでに立ち去るテリーの吳慷仁がかっこよくこちらの心も大混乱です。

せっかく家に帰れたのに、嬉しそうな様子もなく、ママに抱きつき涙するダーホァ。テリーはなんて罪なことをするんだ、と思いますが、テリーが気持ちを抑えきれなかった様子も伝わるので、二人を思うとせつないです。落ち込んだ様子のダーホァを励ますグァンジュンが優しくて、さらにせつなくなります。グァンジュンはダーホァの変化に気づいたかもしれませんね。

 

テリーのダーホァへの思いが、リャンエンの身替りのように見えないところがいいです。ダーホァはリャンエンと同じ外見になってリャンエンの身替りを務めましたが、身替りを演じるだけでなく、大切な人を亡くした失意のテリーをダーホァとして支え続けました。ダーホァがダーホァの目でテリーを見つめ、ダーホァとして彼を支え続けたことで、テリーにとってもダーホァ本人が大切な人になってしまったのですよね。

 

ついに本当にひとりになったテリー。あの暗い表情を見せても、もうダーホァが励ましに来てくれることはありません。がんばれテリー。

 

家に帰ってきたダーホァを、こんどは近くで守り愛せるグァンジュンがどんな風に行動していくのか、先が気になります。