天天晴天:台湾ドラマと中華なドラマ

台湾ドラマや中華なドラマの感想を書いています。吳慷仁が好きです。

「結婚なんてお断り!?」 第3話

「結婚なんてお断り!?」(必娶女人)第3話。

 

適度に意地悪なこともしつつ自ら幸せを掴みにいくヒロインというのも、ドラマとしてはおもしろいです。アリス・クー(柯佳嬿)は誇張したわざとらしい表現のシーンが上手ですね。嫌なことをするシーンでも不快感がなく、すっと笑えます。

 

一人はドバイで牧師、一人は事故死。嘘をつくなら大きな嘘。

 

以下、ネタバレあります。

 

 

 

ウェディングドレスを試着するホァンジェン(環真)に、結婚前の女の子のかわいらしさは皆無。結婚という勝負での勝ちを収める寸前の勝者の笑顔です。

 

ションナン(勝男)が試着していたドレスは、直前にジャスティンが手入れをしていたチンゲン菜を思わせる緑色。環真がチンゲン菜ドレスを勝男に選べば、勝男は環真のふりをして結婚式場をキャンセル。女の意地悪合戦は見ていて楽しいものではありませんが、この二人はばからしいほどむきになっていて、ここまでくると笑えます。

 

お見合いをしたジャスティンは、母親に中国名での自己紹介を促され、ハオ・モン(郝萌)と名乗ります。ようやく妙な名前の背景が見えてきました。ジャスティンの母親にとってはいい名前なのでしょうね。嫌そうなジャスティンを前に、嬉しそうに小さい頃はモンモン(萌萌)と呼んでいたと話します。

 

お見合いを壊すべく、恋愛は自然環境によくない、結婚はさらに環境に悪い、などと語りまくるシーンを見ながら、ジャスティンを演じたのがロイ・チウで良かったと思いました。蘊蓄語りのようであっても、自分の語り自体に傾倒し過ぎないので、クールなジャスティンがしっかり維持されます。ロイ・チウの持つクールさ、軽快さ、繊細さといった面が、ジャスティンにとても合っています。

 

ジャスティンからは、結婚後は居場所がなくなったり妻の趣味で部屋が変わったりという男性からみたネガティブな結婚生活や、離婚時の女性がいかに強かであらゆるものを奪おうとするかという、男性が結婚したくないと思える現実が並べ立てられ、環真の様子からは、本心を隠し表面を装って彼との結婚に猛ダッシュする女性を見せつけられるという、非常にわかりやすい平行線ですが、見せ方のせいかありきたりになりません。

 

一人はドバイで牧師、一人は事故死。交際した男性のことを誤魔化す上でも、コメディとして楽しむ上でも、嘘をつくならこのくらい大きな嘘でないと、ですね。

 

とりたてて大きな出来事はありませんが、環真がいまだにジャスティンのことを勝男の恋人だと思っていたり、ジャスティンが叔父のフィアンセが環真だとまだ知らなかったりするので、簡単な話が簡単にならずいい感じです。

母親が家を出ていくのを止めようとしたら家を追い出されるのはジャスティンといった細かい部分にも笑いの要素が組み込まれていて、終始楽しく見られます。

この先、どのように環真とジャスティンが接近していくのかが楽しみです。