第51回金鐘獎:動画いろいろ
先週の第51回金鐘獎、吳慷仁の「戲劇節目男主角獎」受賞から一週間が経ちました。
授賞式の様子がいろいろとおもしろかったので、いくつか貼ってみることにしました。
まずはやはり主演男優賞発表の場面。
私的見どころは、
・いちいち落ち着いているジェントルマンなハジメちゃん(王傳一)
・笑顔で祈りまくる視聴者のような朱青(連俞涵)
・吳慷仁の名を絶叫する自由な天心
・自分が賞を逃した瞬間なのになぜか大喜びする單承矩さん(長髪の方です)
・ガッツポーズ→グイグイハグ→背中バンバン→こぶしでお返事と、終始力の入った曹瑞原監督
單承矩さんについては、見間違いかと思い、何度も見てしまったのですが、やはり喜んでいますよね。あまりに大喜びなので、天心にウケた、という可能性も考えてみましたが、舞台でも活躍するベテラン俳優さんなので、吳慷仁のもとに賞がいったことを喜んでくれていたのでしょうか。ぜひ真相が知りたいです。
画面左で喜ぶ單承矩さんを見ていると視野に入らないのですが、画面右側には曹瑞原監督のガッツポーズ(右腕だけ)が映ります。受賞コメントの監督へのお礼にも力強く拳を握り締めてお返事していましたが、吳慷仁の方もノミネートのときからこうして評価されたことで監督に恩返しができたといった意味合いの話をしていましたし、監督と吳慷仁、それぞれに強い思いがあるのでしょうね。
こちらは、その監督の受賞シーン↓
監督の第一声は、この直前に受賞を逃した脚本家に向けて、黃世鳴、この賞は君の物だ、ですよね?
脚本賞、新人賞、監督賞のプレゼンターは、アリス・クー(柯佳嬿)、ロイ・チウ(邱澤)、ジョアンヌ・ツァン(曾之喬)の「結婚なんてお断り!?」(必娶女人)組で、彼らの期待は当然ながら「必娶女人」組の受賞。美しい胸元を見せたエレガントなドレス姿とはそぐわない子供っぽさで監督の受賞に期待を寄せるジョアンヌがかわいいです。
そしてここでも監督の受賞に満面の笑みの單承矩さん。
今回、レッドカーペットで一番素敵だと思ったのは、ティファニー・シュー(許瑋甯)とピーター・ホー(何潤東)組です。
二人の存在感と華やかさ。Liveで見ていた時、一瞬で引きつけられてしまいました。ちょうどいい動画がないので、全部入り↓
24分50秒あたりに登場します。
こちらはアリス・クー(柯佳嬿)とロイ・チウ(邱澤)↓
実はジョアンヌ・ツァン(曾之喬)はレッドカーペットに登場しなかったのですよね。どうしたのかと思ったら、主催者側の手違いがあったとか。そんなことってあるんですね。
バロン・チェン(陳楚河)とメーガン・ライ(賴雅妍)は、「アニキに恋して」(愛上哥們)から誰一人ノミネートされなかったにもかかわらず、プレゼンターのお役目を受けて堂々の登場です。三立の意地を感じましたが、出る二人も素晴らしい。
とにかく歓声がすごいです。
二人はファンの気持ちを汲んでしっかり演技。たとえメーガンがドレスを着ても腕は組まずに手を繋いで歩きます。少し照れた感じで左右に揺れて歩くメーガンはかわいいですね。
そして36歳とは思えない落ち着きのハジメちゃん(王傳一)↓
バロン・チェンより2歳年下。
お相手は「失去你的那一天」のヒロイン李千娜。隣には劉瑞琪さん。劉瑞琪さんへのサポートがこれまたジェントルマンなハジメちゃん。でも、その手の触り方はいったい…。
最後は郭軫(吳慷仁)と朱青(連俞涵)。
この二人、メインのインタビューコーナーには呼んでもらえなかったので、上の方々のようなインタビューシーンはありません。レッドカーペットからインタビューまで比較的たくさん映っているニュース映像を↓
連俞涵を見るときの吳慷仁はいつも後輩の女子を見るような視線で、他の女優さんたちが相手の時とちょっと違うのですよね。ところが連俞涵の方はまったく壁がなくむしろ他より遠慮のない感じでおもしろいです。
ちょっと息抜き、歌のコーナーで登場したBiiさん。
「アニキに恋して」(愛上哥們)の青陽が、過去のドラマ主題歌をメドレーで歌います。たくさんあってびっくり。金鐘獎と関係のない三立ドラマの歌も混ぜ込んでお届けしたため、一部ご批判もあったようですが、個人的にはとても楽しめました。「Love Around~恋するロミオとジュリエット」(真愛黑白配)の主題歌「Come Back To Me」、好きだったのですが、この曲もBiiが歌っていたとは知りませんでした。この人、すごい曲数歌っているのですね。
さて、最後はやっぱり「一把青」組。
授賞式後の監督、吳慷仁、シェリル・ヤン(楊謹華)、天心、連俞涵です。
吳慷仁が藍鈞天や楊一展の名前も出して色々語っていますが、音だけなのでなんとなくしかわかりません。シェリルに視線を向けながらも言うのを止めているあたりは、なんとも言えない気持ちになりますが、発表を見守った吳慷仁の様子や彼の顔を見たら泣いてしまいそうで見られなかったというシェリルの話などとともに、この二人の関係の良さが感じられる場面でもありました。
「アニキに恋して」 第3話
「アニキに恋して」(愛上哥們)第3話。よくあるシーンが散見されるというのに、とても楽しいです。
前回、第2話について書いたときに触れた劉瑞琪さん、
「アニキに恋して」 第2話 - 天天晴天:台湾ドラマと中華なドラマ
ここに書いた2日後、第51回金鐘獎で、助演女優賞(戲劇節目女配角獎)を受賞されました。ハジメちゃん(王傳一)が主演した「失去你的那一天」に出演されていたのですね。
ハジメちゃんといえば、「幸せが聴こえる」(聽見幸福)でハジメちゃんの義妹、かわいいフェイフェイを演じていた陳語安が第3話から登場しました。子供っぽさはフェイフェイより少し控えめですが、積極的な場面で見せる笑顔はやはりかわいいです。
以下、ネタバレあります。
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「超級☆大英雄~遥かなる時空を超えて~」 第8話~第14話
「超級☆大英雄~遥かなる時空を超えて~」(超級大英雄)第8~14話。
序盤のゆっくり進行より少しテンポアップし、内容も膨らんできましたね。
第13話から視聴したときと印象が変わった点は2つ。
ひとつは、登場人物が増える楽しみです。大衛、徐菲、龍龍といった人物が中盤あたりから登場してきますが、人物が増えるたびにお話が広がり、深まっていきます。第15話に登場ずる彦軍や悪役チームまで出揃ったところから視聴するのとは違い、変化が感じられます。
もうひとつは、謎解きの感覚をより味わえるということです。中盤から視聴したときよりも、明の時代から来たのは二人だけではなく他にもいる、という発見に似た感覚が楽しめます。
吳慷仁目当てで視聴したドラマでしたが、このドラマのお気に入りキャラは、モー・ハン(莫涵)です。
莫涵はまるで小学生のようで、どこまでが役柄がどこまでがキミ・レン(任容萱)の幼さによるものなのか区別がつきません。子供っぽく見た目はかわいらしいものの、クーシャン(可尚)の前で「私の暁東哥!」と言って彼を傷つけたり、映画の誘いにシエンティン(顕婷)と行けばと答えたり、故意でなければいいのか、という言動がしばしば。もし本当に可尚が顕婷と映画に出かけて接近でもすれば莫涵には好都合なわけで、天然ほどこわいものはありません。
その莫涵にやられっぱなしのクーシャン(可尚)を演じている王家梁は、日本放送された「夏の協奏曲」(戀夏38℃)、「逆転!赤ずきん」(大紅帽與小野狼)、「僕らのメヌエット」(妹妹)にも出演している、という話を以前書きましたが、
「超級☆大英雄~遥かなる時空を超えて~」 第17話・18話 - 天天晴天:台湾ドラマと中華なドラマ
現在日本放送中の「アニキに恋して」(愛上哥們)にも出演しているようです。知りませんでした。「愛上哥們」の映像の中では見たことがないのですよね。日本放送分にもまだ登場していませんが、登場する日が楽しみです。
前半に特に見られていたコント並な路線は、もっと強く押し出してくれても良かったのに、と思ってしまいました。その方が全体に勢いが出て良かったように思います。こういったオーバーな演技をする大東は生き生きしていますし、とても得意そう。
シャオトン(暁東)が反応してシートン(西東)になる音が顕婷の携帯着信音は、「十面埋伏」。こんな古い曲を顕婷が携帯着信音にこの選曲をするというのも縁ある証でしょうか。「十面埋伏」、すっかり忘れていましたが、映画「LOVERS」の原題でしたね。懐かしい。
さて、第15話からは、ついにクリス・ウーさんが登場します。
吳慷仁:第51回金鐘獎「戲劇節目男主角獎」受賞おめでとう!
吳慷仁が、第51回金鐘獎で主演男優賞(戲劇節目男主角獎)を受賞しました。
吳慷仁おめでとう!!
受賞したときは、こちらまで涙してしまいました。
プレゼンターとして吳慷仁の名前を読み上げた時の天心の喜び、吳慷仁自身の感極まった表情、曹瑞原監督との抱擁と彼の背中を強く叩く監督の手。。
壇上での吳慷仁は、昨年とはとても違っていて、嬉しい、というよりも、耐えてきたものが表出したような、努力がようやく報われたような、深い思いが感じられました。そして、このような位置に来たことへの感謝と責任。
8年前にはいっぱいNGを出していたけれど今ここにいる、監督が評価してくれたことに感謝している、と「一把青」と監督にお礼を述べて、台湾の俳優さんたちに関する話をして、(自分たちは)もっとも才能があるのではないけれどもっとも努力したひとり(になれる、みたいな感じでしょうか)と言って舞台を去りました。
このドラマと監督へのお礼の部分、記事によると「以後的我不會讓你們失望,我會再來,謝謝一把青」と言っていたようです。力強いですね。
今回は、受賞してくれたら嬉しいけれど、賞についてはわからないし、吳慷仁にはまた機会が訪れるはず、という気持ちで見ていました。全31話のドラマで第20話までしか出演していませんし、「一把青」は13ものノミネートがありましたので、全体としてのバランスを取られた場合、あまり好条件ではないと思っていたからです。
でも、吳慷仁にはまた機会が訪れるとしても、郭軫には今回しかないのです(当たり前)。吳慷仁というより、郭軫が評価されてほしい。この妙な感覚をずっと持っていたので、この受賞は本当に嬉しく、見ているだけなのに、感動してしまいました。
「一把青」は、結局、6部門で受賞しました。
◯「一把青」:戲劇節目獎(作品賞)
◯曹瑞原:戲劇節目導演獎(監督賞)
◯吳慷仁:戲劇節目男主角獎(主演男優賞)
◯連俞涵:戲劇節目新進演員獎(新人賞)
◯許英光、姚君、許淑華、嚴振欽:美術設計獎(美術デザイン賞)
◯丁海德:燈光獎(照明賞)
他の作品は見ていないので、相対的には何も言えませんが、作品賞と監督賞はおそらく予想通りだったのではないでしょうか。
残念だったのはシェリル・ヤン(楊謹華)です。
主演女優賞(戲劇節目女主角獎)は、「結婚なんてお断り!?」(必娶女人)のアリス・クー(柯佳嬿)が手にしました。この二人なら、シェリルの方が断然良かったと思うのですけれど、うーん…。これについては、両方とも見ているので、どうしても引っかかってしまいます。「結婚なんてお断り!?」(必娶女人)はその扱いから受賞ゼロにはならないと思っていましたが、「必娶女人」としてはロイ・チウ(邱澤)の方が際立っていたと思いますし、うーん…。
でも、これが審査員の結論なのですね。
この主演女優賞の発表の後が作品賞の発表だったのですが、ここはちょっと感動的でした。
作品賞を「一把青」が受賞し、曹瑞原監督が壇上に向かう時、座席にいたシェリルの手を取り、彼女をエスコートして舞台に上がったのです。監督にとっての主演女優賞はシェリル、といった意思を感じ、ぐっと来たところで、なんと、監督、受賞の挨拶までシェリルに振りました。
審査員に評価されることも嬉しく価値あることですが、ここまで監督に認められるというのは、俳優さんにとって、賞に代えがたい喜びなのではないでしょうか。
曹瑞原監督はよほどシェリルが受賞を逃したことに納得がいかなかったのか、授賞式終了後の動画には、どうして謹華が、理解できない、とつぶやく監督が映っていました(一度聞いただけなので間違っていたらごめんなさい)。
賞というのは、いろいろな背景がある中で、多様な作品を同じステージに乗せて、審査員が決めるものなので、難しいですね。
何かひとつ条件が変われば、結論が変わったりすることもあるのだと思います。そして、そういった性質ではあるけれど、ひとつの評価でもある。
だから「郭軫」が評価されて、本当によかったと思いました。
今年の金鐘獎はこれで終了。
体重も増えて坊主頭で登場した吳慷仁は、中身が充実していることを感じさせ、とてもかっこよかったです。受賞のスピーチも、感謝だけではなく、しっかりメッセージを発しているのですよね。舞台裏では、朱青(連俞涵)を安心させるか何か、気持ちを伝えるように、すっ、と手を握ったり。自分で考えて、自分で決めて、自分の足で歩く人なのだろうなあと思いました。
明日以降、ゆっくり受賞のニュースを見たいと思います。
吳慷仁:KIRIN一番搾り「品味初衷」編
KIRIN一番搾り宣伝動画の新しいバージョンが数日前にアップされていました。
吳慷仁の髪がまだ短いので、撮影時期は少し前でしょうか。
洪建仁さんという方のお店を訪問して語り合っています。夏にアップされた「純粹信念」編
吳慷仁:KIRIN一番搾り「純粹信念」編 - 天天晴天:台湾ドラマと中華なドラマ
につづき、料理人さんとの対談その2、という感じですね。
ビールを飲む姿がちらっ、ちらっ、と映るのですが、かっこいい。
そしてビールを注ぐ手元がきれいです。
まあビールの宣伝ですからね。
ここまで書いて、かつては仕事でお酒を注いでいた人だと思い出しました。飲む姿も、注ぐ手元も、納得です。
今日はいよいよ金鐘獎の授賞式です。
現在、身体がかなり大きくなっていて、さらには最近、坊主頭になってしまったので、あの姿で正装するとどうなるのかちょっと心配でもありますが、吳慷仁含む「一把青」チームの登場を楽しみたいと思います。
朱青と郭軫の幸せそうな姿が見たいので、二人で登場してほしいなあ。