天天晴天:台湾ドラマと中華なドラマ

台湾ドラマや中華なドラマの感想を書いています。吳慷仁が好きです。

「キミをプロデュース」 第17話

「キミをプロデュース~Miracle Love Beat~」(A咖的路)、第17話。

 

グァングァンかわいいー!いい子!!

 

第17話は「春天裡」の回。「春天裡」は、大陸の歌手、汪峰の曲で、2009年に発売されたアルバム「信仰在空中飄揚」に収録されているようです。

汪峰の歌声は、さすが歌手、と思わされる歌声です。劇中流れる丁噹のほか、「洋蔥」を歌っていたアスカ・ヤン(楊宗緯)など、たくさんの歌手が歌ったバージョンがネット上で視聴できますが、一通り聴いて、結局、汪峰に戻ってきてしまいます。

 

でも、圧倒的に好きなのは吳慷仁の歌う「春天裡」。

youtu.be

 

 

いいですよねえ。

こんなに素敵なのに、吳慷仁の「春天裡」は、純粋に歌声だけの音がみつかりません。

これを流すと、関連動画として映画「第三個願望」の「睡吧」が出てくることが多いのですが、「第三個願望」をこれから視聴予定の方は目を閉じて聴くことをお勧めします。サービスし過ぎるほど映画の内容をお知らせしてくれるMVなのです。でも、「睡吧」もとても好き。もはや聴くだけで泣けます。

 

以下、「キミをプロデュース」のネタバレありです。

 

 

 

演奏中、ガラの悪いお兄さんに乱暴されても、その場面を携帯で撮影して証拠づくりをするウェイジェンには、地に足の着いた強さを感じます。ウェイジェンは落ち込んだり涙したりすることがあっても、根本的に芯の強い、諦めない女の子なのでしょうね。諦めない心を持ち続けるウェイジェンは、シューユーにとっては、諦めない心を持たせ続けてくれる存在なのかもしれません。

そして、シューユーを守る存在でもあることが、ジアシンとの最大の違いのような気がします。

これまでもシューユーを過剰なまでに心配していましたが、シューユーに肩を貸してもらうときも、30分経ったら私が肩を貸すと言うウェイジェン。諦めない心を持ち続けるだけではなく守ってくれる存在でもあるウェイジェンがいることで、シューユーは夢に向かって強く進めるようにも思います。

 

シューユーのファンが路上で歌うウェイジェンを罵り、反論したシューユーを前にウィナー・バンドやジアシンのCDを投げ捨てて踏みつけるシーンは、つらいけれど、心に響くシーンでした。ウィナー・バンドの初めてのサイン会で彼らのファーストアルバムにサインをもらった27番目のファンが、この路上ライブまで足を運んでいるんですよね。最初からずっとファンでいた彼女。その彼女が言うことは、ひどい言葉ですし、メディアの報道に騙された面もあるかもしれませんが、すべてが間違いとは言えません。

ウェイジェンの歌は確かに準備が十分ではなく始まり、シューユーも実は変わっていて、初心を忘れていたことをシューユー自身が気づいていなかった。そのことに今、気づき、つらい思いになる。それを気づかせるきっかけがこのファン、というのは、どちらか一方だけが正しいようなきれいごとにならず、深みがあります。そして、自分はリーダー達とは違い変わらないと思っていたシューユーも、初心を忘れていたことに気づくといった、誰かが正しくて誰かが間違っているのではない、という描き方は、このドラマらしいですし、台湾ドラマらしいなと思います。

 

ウェイジェンが責任を感じてしまう気持ちはとてもよくわかります。自分が悪いわけではなくても、自分といることで、シューユーの過去まで壊れていくように思う。

この巡演、二人でないところがいいです。チエンルイとアニーがいることで、夢を追うということが伝わりやすいですし、楽しいです。

さよならコンサートが大盛況で大勢の人が流れ込んでくるところは、さすがに、ドラマだわ、と思いましたが、グァングァンがかわいかったのでなんでもよし。

 

ウィナー・バンドのCDを踏みつけたファンが再びサインを求めるCDが、「快樂快了」だけではなく、ウィナー・バンドのファーストアルバム、というのは良かったです。そしてもう一度ファーストアルバムにサインをするシューユーは、自分が初心を忘れていたことに気づいた後のシューユー。

ファンは「数」であり、ときにメディアに翻弄される人であり、わかってくれないならば去ってくれても構わない人でもあり。でも、実際はひとりひとりであり、本質を見抜いている存在でもあり、最初から応援し続けわかってくれる存在でもある。そういった多面的なことがうまく描かれていると思いました。

 

強がって前を向くジアシンに、ウェディングドレスを着る仕事がやってきます。これは女の子として辛い。現実を見なくては、と仕事に集中しようとするジアシンですが、見ていられません。でもジアシンのことなので、そのうちまた悪い子になってしまうのかも。

 

終わる直前までウェイジェンとシューユーの世界を楽しんでいたのに、ジアシンを見たらジアシンにちょっと傾いてしまいました。そしてだんだんリーダーが気になってきました。出てくる人みんなを好きになりそうです。